今後50年間で気温も湿度も上昇し続けると、地球には誰も住めなくなる

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「昔はこんなに暑くなかったのに」今年の夏もそんな声が全国各地で聞かれましたよね。今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で紹介する本は、気候変動が起きたあとの近未来を予測した、とても興味深い一冊です。

これは必読⇒『気候崩壊後の人類大移動』

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気候崩壊後の人類大移動

ガイア・ヴィンス・著 小坂恵理・訳 河出書房新社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、『ネイチャー』『ニューサイエンティスト』などでシニア・エディターを務めたサイエンス・ライターのガイア・ヴィンス氏が、気候変動後の世界を予測した一冊。

オビを見ると、まるでタイトルのように書かれている「10億人規模の移住を迫られる近未来」という衝撃のメッセージが目に入り、思わず手に取ってしまいましたが、これ、タイトルじゃないんですね。

本書には、これまで繁栄していた地域が気候変動によって住めなくなり、人類が大移動を余儀なくされる近未来が描かれています。

「今後50年間で気温も湿度も上昇し続ければ、もはや地球の広大な地域が、35億の人類にとって住めない場所になる」というのだから、驚きますね。

なかでも要注意は、火事、猛暑、干ばつ、洪水の4つで、これからの数十年間、アメリカではすべての国立公園で火災が発生すると述べられています。

気候変動に伴う食料問題も無視できません。

本書では、気候変動に伴い、どの地域でどんな食料リスクが発生するのかが述べられています。

今後、どこに住めば安全や食料が約束されるのか、見定める良いヒントとなるでしょう。

温暖化によって有望になる地域の話題も、見逃せません。

アメリカのアラスカ州、グリーンランドのヌークやカナダのチャーチル、アイスランド南東部の港町ホプンなどは、特に注目のようです。

環境問題や今後の政策課題、ビジネスチャンスまでが見えてくる本で、科学者や政治家はもちろん、ビジネスパーソンにも広くおすすめできる内容です。

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