お読みになっていると他愛もない会話に思えるでしょうが、このおじさんのスマホ見せながらの会話、大したプレゼン力ですよ。
そもそも、市場でダンプカー1台という現状を見て、こりゃ大変だとスマホで撮影してくるというこの行為がすごい。
お客さんに見せてやろう、そうすれば野菜が高くなって買いづらくなることも実感してもらえるだろう、と思ってのことでしょう。
じゃなきゃ、70歳過ぎた八百屋のおじさんが、わざわざ写真なんて撮りません。
で、買い物ついでに寄ったお客さんにちゃんと情報届けてあげようというその心遣いもすごい。
おじさんとしてはただ自分でそうしたほうがいいだろうと、お客さんのためだと思っただけ、かもしれませんが
結果的に、数百円しか買わないお客さんだが、お役立ち情報を伝えておいてあげようと思ったわけです。
それも2、3言葉を交わしたあとのタイミングでこのとっておき情報をコミュニケーションしようとされたわけです。
プロの八百屋から聞く裏話的なリアリティ。それも、タイムリーかつ写真入りの説得力。
これをプレゼン力と呼ばずしてなんと言うのか!!!
長いことひとつのことをしてきたプロというのは業界業態に限らず、
やはりプレゼン力を自然と磨いているものなんです!
「プレゼン」なんて言葉が流行る前からとっくにやっていたことなんですね。
プレゼンて、実は身近なものなのですよ。きっと。
(この記事はメルマガ『スピーチコーチ・森裕喜子の「リーダーシップを磨く言葉の教室」』9月22日号の一部抜粋です。この続きをお読みになりたい方はご登録ください。初月無料です)
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