ジャニーズまたも大失態。記者会見の「NGリスト」発覚で限りなく薄まった反省の色。本当にPR会社だけが悪いのか?

2023.10.05
by kousei_saho
Tokyo,,Japan,-,January,22,,2020:,The,Offices,Of,Talent
 

質問の機会を与えられなかった記者による「茶番」との指摘をきっぱりと否定した、10月2日のジャニーズ「廃業」会見で司会を務めた元NHKアナウンサーの松本和也氏。しかし彼の古巣であるNHKは4日、『ニュース7』でこの会見における「指名NGリスト」の存在をスクープした。放送された映像には、リストを持ち会場入りする関係者の姿が映し出されていた。「氏名」と読めるのは「指名」の誤記であろう。報道によると、このリストは同会見を取り仕切っていたPR会社が用意したとしている。

これについてジャニーズ事務所は、「弊社記者会見に関する一部報道について」という言い訳じみた公式見解を発表。同見解には、あくまでPR会社が独自に用意したこと、ジャニーズ側の役員は止めたことなどが記されていた。しかし、その公式見解には誰の署名があるわけでもなく、よって誰の見解であるのかも不明である。ジャニーズ事務所は一体何がしたかったのだろうか?

「指名候補記者」リストに意外なジャーナリストの顔写真?

今回のNHKのスクープでは、「指名候補記者」のリストが作成されたことも明らかになっている。ちなみにこちらも「指名」ではなく「氏名」と記されていた。

そのリストには、ネットやNHK『クローズアップ現代』などで以前からジャニーズ問題を厳しく追求してきた、ジャーナリストの松谷創一郎氏と思しき人物の写真が、モザイクがかかった状態で入っていたようだ。松谷氏のジャニーズへの姿勢を鑑みれば、むしろ「指名NGリスト」に記載されると考えるのが自然なのだが、果たして本当に彼なのだろうか。

松谷氏は自身のYahoo!ニュースのオーサーページで、関係者から入手したという実物のファイル画像(モザイク入り)を示しつつ、この「NGリスト」について言及。さらに同氏の可能性が高いとされる「候補記者リスト」の写真を、自身のプロフィール写真と比較する形で検証した上で、「もしこれが本当に私だったとしたら、誤解を招くえこ贔屓はやめていただきたい」との見解を記している。なお、松谷氏は同会見に出席も申し込みもしていないという。

● 【独自】流出していたジャニーズ会見「“氏名”NGリスト」松谷創一郎 ジャーナリスト

松谷氏本人は半信半疑「推移を見守った方が良い」

この件についてMAG2 NEWS編集部が松谷氏本人に直接たずねてみたところ、

「僕の推測は違うんじゃないかという意見もあります。モザイクがかかっている以上、なんとも言えないので、もうちょっと推移を見守った方が良いようにも思います」

とのことだった。モザイクが取れた画像がネット上に出回るのも時間の問題だろう。

※編集部註:10/5夜、『FRIDAY』がリストのモザイクなしをスクープし、案の定、松谷氏は「NGリスト」に入っていたことが判明した)

ジャニーズ事務所側は否定してはいるが、もしもこのリスト作成に同社が関わっているようなことがあれば、これまで繰り返してきた「反省」という言葉を全て反故にする大問題である。

会見運営を一任されていたPR会社があくまで勝手に用意したとういうことで幕引きが図られるようだが、そもそも関係者がかようなファイルを記者会見場で持ち歩いたりするか?という疑問も残る。

もし、もう一度ジャニーズ事務所が会見を開くようであれば、松谷氏にご出席いただき、とてつもなく厳しい質問をバンバンしていただきたいと思うのは私たちだけであろうか。

print
いま読まれてます

  • ジャニーズまたも大失態。記者会見の「NGリスト」発覚で限りなく薄まった反省の色。本当にPR会社だけが悪いのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け