大企業に勤めている人が優秀、と言われた時代はもう終わり、新しい感覚が生まれ始めています。今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で紹介しているのは、起業家を目指す人の指針ともいえる一冊。読書家の方々にもお勧めなのだそうですが、その理由とは?
「大企業勤務=優秀な人」の終わり ⇒『起業家という冒険』

『起業家という冒険』
成田修造・著 ダイヤモンド社
こんにちは、土井英司です。
本日ご紹介する一冊は、過激な発言で注目されがちな学者・成田悠輔氏の弟、成田修造氏による一冊。
メディアでは、兄の露出が目立ちますが、じつは弟の修造氏は、大学4年生でクラウドワークスの執行役員となり、株式上場を果たした人物。
本書では、そんな修造氏が、起業家精神とこれからの時代の働き方を論じています。
14歳の頃に父が家族を捨て、まもなく母親が脳出血で半身不随に。家事や介護の負担がのしかかる厳しい環境下で、2人がどうやって成長してきたのか、どうやって起業家としての素地を築き上げてきたのかがわかる、興味深い内容です。
ベンチャー企業で学生インターンから正社員に抜擢された話、一度は学生起業をするも、怖くなってビジネスから撤退した話など、これからベンチャー就職、起業を考える人には、興味深い体験談ではないでしょうか。
現在、日本で起業を狙うための現実的な選択肢が示されており、これから起業する人には、良い指針となる一冊。
大企業を辞め、ベンチャー転職をしようと考える人にも、役立つ内容だと思います。
社内起業のノウハウや目標達成の方法、自分の強みの見つけ方など、後半のノウハウ部分は、正直、よくある内容ですが、まだビジネス書をそんなに読んでいないという若い方には、ちょうど良いかもしれません。
本書の最大のコンテンツは、おそらく兄の悠輔氏が教えてくれたという、難解な「36冊のリスト」。
大西巨人の『精神の氷点』、小島信夫の『抱擁家族』、田口賢司の『ラヴリィ』……。
これ以上、具体的に触れるのは避けますが、おそらく読書家なら、読破したいと挑戦心が湧いてくる内容だと思います。








