大学4年で執行役員に。成田悠輔氏の弟が教える、起業を狙う「現実的な選択肢」とは?

 

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

リスクをうまくとることで、人生は好転する

僕が起業に興味を持ったのは、またしても兄がきっかけでした。大学受験が終わった頃、兄が「これは読んでおいたほうがいい」と、次の2冊の本を教えてくれたのです。

大前研一『企業参謀』(講談社文庫)保田隆明『企業ファイナンス入門講座(ダイヤモンド社)

2冊の本を読んだのとほぼ同時期に、兄は僕に2つのアドバイスをくれました。「これからの時代はIT・ファイナンス・起業家精神のかけ算が重要になる」「やりたいことと、お金の交差点を探せ」

外部の専門家に頼りつつ、一緒に働いて学ばせてもらう

クラウドワークスが創業した2011年と2022年を比べると、スタートアップの資金調達額は10倍以上に膨れ上がっています

日本も徐々に米国の状況に近づいており、スタートアップの社員の年収が、大企業の社員の年収を追い抜いています

政府は2027年度にスタートアップへの投資額を現在の10倍を超える10兆円規模にするとともに、日本からユニコーンを100社、スタートアップを10万社創出することにより、日本が世界有数の“スタートアップ集積地”になることを目指しています

米労働省の調査によると、2022年時点の米国のフリーランス人口は7040万人で、全労働者人口の36%を占めています。しかもフリーランス人口の割合は、高学歴になるほど高くなり、大学院修了の学歴を持つ労働者の51%がフリーランスです

社内起業を経験する3つのルート

1.社内公募に応募する
2.新規事業担当者として抜てきされる
3.自ら新規事業を上司に提案する

若い世代が起業する場合、次の3つのポイントを押さえておくことが大事です。

1.「大人」が理解できない分野で勝負する
2.行動力で勝てる領域を選ぶ
3.注目されていない市場で戦う

「世の中が進む方向」と「自分がやりたいこと」さらに「今の自分ができること」の三角形を描いて考えてみてください

理論・ノウハウ面で特に目新しいものはないのですが、著者の体験やベンチャー界隈で得た知見、そして何より起業家精神に関する考えは参考になると思います。

個人的には、兄・成田悠輔氏が高校時代、教えてくれたという「36冊のリスト」が一番刺さりました。

これは、読書マニア必見の読書リストですね。

ぜひ読んでみてください。

image by: Shutterstock.com

土井英司この著者の記事一覧

Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン 』

【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

print
いま読まれてます

  • 大学4年で執行役員に。成田悠輔氏の弟が教える、起業を狙う「現実的な選択肢」とは?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け