Google日本元社長が看破。ジャニーズ事務所に「茶番会見」を開かせた“真犯人”

Tokyo,,Japan,-,October,5,,2023:,A,Cradle,Being,Used
 

10月2日に行われた記者会見における「指名NG記者リスト」の存在が発覚し、ますます立場を悪いものとしたジャニーズ事務所。リストの作成者が誰であれ、会見自体が茶番であったことは否定できるものではありません。なぜ彼らはかような幼稚極まる会見を開くに至ったのでしょうか。今回のメルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~』では、『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』等の著作で知られる辻野さんが、ジャーナリズムやジャーナリストのあるべき姿と、何がジャニーズ事務所の茶番会見のお手本となったのかについて考察。さらにこれまで彼らをを利用してきた側の責任を厳しく問うています。

凝縮された日本社会が抱える闇。ジャニーズ問題に見るこの国の幼児性

今日は、ここのところ日本人が最も関心を寄せていると思われるジャニーズ問題について一言。

言うまでもなく、私は本件についてまったくの門外漢なので、本件について述べることは、単に野次馬のように見なされてしまうかもしれませんが、決してそうではありません。

この問題には、日本社会が抱える闇が凝縮されており、英BBCによってまるでパンドラの箱が開けられたかのごとく、「見たくなかったもの」が次から次へと溢れ出てきました。

しかも、パンドラの箱が開いてもなお、自己保身ばかりを優先させる旧ジャニーズ事務所と、そのトップに君臨していた藤島ジュリー景子氏の傲慢さや企業経営者としての幼稚さには、多くの人たちが憤りを禁じ得ないと同時に、呆れているのではないでしょうか。

結局、NHKのスクープで、ジャニーズ事務所が主催した2回目の記者会見には、あらかじめ「指名候補記者リスト」や「指名NG記者リスト」なるものが存在していたことが発覚し、完全な茶番だったことが明らかになっています。これ以上おかしな言い訳を並べ立てるのは止めて、ただちに記者会見をやり直すのが筋でしょう。

本件については、被害者救済を含めて、すでにさまざまな人たちがあらゆる視点から論じていますので、できるだけ重複を避けて私が感じたことを簡単に整理しておきたいと思います。本件が、日本社会、特にメディアの在り方が少しでも変わる一つのきっかけになることを切に願いたいと思います。

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