小川氏の本棚の中央最上段に飾られている写真の異様
さらに、小川はこんなことを書いている。
私が厄介に感じているのは、彼ら(小石河連合)が政権に就けば、安倍的なるものの一切合切、なかんずく「戦後レジームからの脱却」と総称されるイデオロギー、国家観を切り捨てる可能性が高いという点である。
はぁ?
自称保守の言うことは、いちいち首をかしげることばかりだ。安倍が「戦後レジームからの脱却」を成し遂げた、あるいは真剣に目指した人物だとでも思っているのだろうか。
しかも、安倍的なるイデオロギーとは、「男系の血統」「Y染色体」「原発推進」という単語に集約された、カチカチに固定化してしまった政治観念のことだ。
カチカチの政治観念を盲目的に信奉して、現実を受け入れず、事実も捻じ曲げて解釈し、自分の頭で考え、深く思索するという行為を放棄する。それがイデオロギーに染まるということだ。政局以前に、そんなもの、とっとと切り捨てたほうが良いに決まっている。
ところが、そのイデオロギーを切り捨ててしまったら困るというのが、小川の言い分なのだから、小川は「私は安倍晋三イデオロギーに染まって、思索を捨てています。安倍真理教の信者です。みんなそうあるべきです」と自白しているわけだ。
本人は、高尚なことを書いていると思い込んでいるのかもしれないが、あほらしすぎる!
小川のYouTubeを見ると、書斎の本棚の中央最上段に、額装された安倍晋三の顔写真がドンと飾られていた。まるで金正恩の写真を掲げる北朝鮮の民のようだった。
ほかにも、岸田叩きを巡っては、さまざま分裂が起きているようだ。
自称保守、いよいよ面白く分裂がはじまった。
(『小林よしのりライジング』2023年10月9日号より一部抜粋・文中敬称略)
2023年10月9日号の小林よしのりさんコラムは「パレスチナよりウクライナだ」。ご興味をお持ちの方はこの機会にご登録ください。
この記事の著者・小林よしのりさんのメルマガ
image by: X(@日本保守党(公式)Conservative Party of Japan)