経営分析を笑うものは経営分析に泣く。会社が必ず見るべき「指標」とは

 

2.ネット販売の分析

とはいえ、成長性の分析は、否応なしに行っているはずです。

売上や利益が、どれくらい上がっているかを知るのは、経営の基本ですからね。

そして、これらに加えて、「一人当たり売上高」「一人当たり粗利益」「一人当たり売り場面積」「商品回転率」といった数字が重視されます。

それぞれの数字を改善する方法は、財務会計の本に書いてありますので、研究してください。

さて、最近は、こうした分析だけでなく、違った指標も分析されるようになっています。

ネット販売が増えたからです。

ネット販売においても、「収益性分析」や「成長性分析」は行われます。

しかし、財務会計の経営分析とは違った指標が多く使われますので、気を付けましょう。

例えば、

・リーチ率(インターネット上に出した広告が、訴求対象に到達した割合)

・アクション率(投稿に対してアクションを実行した人の割合)

・コンバージョン率(サイトの閲覧者が、企業の望む行動を起こす割合)

・セッション(期間内の閲覧数)

・ページビュー(閲覧者のブラウザーにサイト内のウェブページが表示される回数)

・エンゲージメント率(フォロワーからの「いいね」などの反応があった割合)

・インプレッション率(投稿を見られた数)

・アトリビューション分析(どのタイミングや集客経路でコンバージョンに至ったかを分析)

・直帰率(1ページしか閲覧されなかった訪問者数の割合)

などといった数字でネットビジネスの効果が分析されます。

横文字ばかりで、よく分かりませんね。

それでも、ネット販売をしているお店には、必須の分析です。

慣れないとなかなか難しいですが、フェイスブックやインタグラムなど、SNSでは無料で分析ができます。

手にした分析結果は、時系列に並べてどんな傾向になっているかを見ると、対策も立てやすいでしょう。

ですから、分からないと言って、放っておいてはいけません。

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