何としてでも「先制攻撃」は避けたいイスラエル
『日経新聞』9月17日付。
国際原子力機関(IAEA)は16日の声明で、イランからIAEAの一部査察官の受け入れを拒否すると通告があったことを明らかにした。査察官はウラン濃縮などを検証している。グロッシ事務局長は「強く非難する」と述べ、査察に深刻な影響が出るとして再考を求めた。国際社会の懸念が一層強まるのは必至だ。
- そして、イスラエルは、「イランが核兵器を保有する前に先制攻撃をかける」と公言してきた
- 核兵器保有が迫るイランは、当然「近い将来イスラエルが攻撃してくる」と予想する
- そのため、影響下にあるハマスに、イスラエルを先制攻撃させた?
『朝日新聞DIGITAL』2023年10月9日付。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は8日、イスラム組織ハマスがイスラエルにしかけた大規模な攻撃はイランの関係者が準備段階から協力し、最終的なゴーサインを出したと報じた。ハマスと、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの幹部の話として伝えた。
WSJによると、イラン革命防衛隊のメンバーは8月から、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するハマスと、イスラエルに向けた陸海空の侵攻について協議した。レバノンの首都ベイルートで革命防衛隊やハマス、ヒズボラらのメンバーによる会議が重ねられ、攻撃の詳細が計画されたという。最終決定の会合は2日にあったとしている。
これが今回の戦争に関する私の見解です。
この読みが事実だとすれば、イスラエルは、イランの核施設を攻撃し、イランの核兵器保有を止めようとするでしょう。
しかし、イスラエルがイランの核施設を攻撃するためには「口実」が必要です。「真珠湾攻撃」「ロシアのウクライナ侵攻」「今回のハマスによるイスラエル攻撃」などなどを見てもわかるように、「先制攻撃は評判が悪い」のです。
だからできれば、「イランがイスラエルを先に攻撃したので、イスラエルはやむを得ずイランを攻撃した」という形にしたいでしょう。









