接客に“個性”は必要か?デキる接客員は「東京03」を思い出す

 

接客にしても『良い接客』なんて腐るほど存在しています。

その『良い接客』というのもそれぞれですが、一般論として「これは良いよね」という方向性はある程度あるわけです。

でもそれをどう受け取って、どう体現していくかはその販売員自身のフィルターにかかっています。

アパレル店員でも、ずっとアパレルに携わってきた人の『良い接客』と、まったく別の業界で活躍していたり、全然関係のない趣味を持っている人の『良い接客』とでは、絶対に違うのです。

それは人それぞれのフィルターがあるわけで、それを通して体現されているからこそ出てくるもの。

つまりこれこそが個性たり得るわけで、とても面白いトークができるとか、やたら笑いが取れるとか、そんなことが個性ではないのです。

ミリタリーが好きなら、ミリタリーが好きな人だからこそのフィルターがある。

アイドルが好きなら、アイドルが好きな人だからこそのフィルターがある。

そうしたフィルターを通して、自分が思うことを体現していければそれはその人ならではの個性的な接客になっていくのですね。

笑顔ひとつ、挨拶ひとつ、商品の見方や説明の仕方などなど、あらゆるところにその個性は出ます。

「他の誰かのようにうまくやろう」とすればするほど、フィルターは薄くなり、個性は消えていくのです。

冒頭でも書いたように、個性がないこと自体が悪いことではありません。

共通して同じような満足を届けるビジネスであれば、その方が良いことも多々あります。

でも個性を追求するのであれば、自分のフィルターがどんなものかを突き詰めてみましょう。

必ずそこに答えはありますし、自然とあなたの個性は生まれてきます。

今日の質問&トレーニングです。

1)あなたが大好きなものを5つあげてみてください。

2)その5つの何かを絡めて、自店の商品をお勧めするとしたらどんなトークができるでしょうか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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