イスラエル閣僚「核使用も選択肢」発言の衝撃。ガザ攻撃の“一線超え”が招くアラブ諸国の一斉蜂起

 

世界が経験する大混乱と終わりなき戦争への突入

ウクライナは国内での武器製造を急いでいるようですが、ロシアからの本格的な攻撃に対抗するまでに間に合うことはあまり期待できないと思われるため、このままであれば、絶望的な状況に陥り、これがコーカサス地方・ユーラシア大陸のパワーバランスを一気に変えかねないドミノ現象が起きる可能性が出てきます。そしてここでもまた新しい紛争が始まるかもしれません(そう、アゼルバイジャンがアルメニアに本格的に侵攻する可能性です)。

現在、ロシア・ウクライナ戦争、ミャンマーの内戦、アフガニスタンの内戦、イエメンやスーダンの内戦、そしてあまり報じられないがnever endingなトルコとクルドの戦い、そしてイスラエルとハマスの戦いがon goingとされていますが、それらの紛争(多国間・multi-parties)・戦争(2国間)が互いに呼応し、そこにくすぶり始めている紛争の種に着火して、一気に戦火が世界に広がる可能性が高まります。

イスラエルがガザに本格的に地上侵攻するか否かが一つのターニングポイントになりそうですが、イスラエルがそのラインを越えてしまった日には、世界は越えてはならない一線(Point of No Return)を踏み越え、私たちが想像できないほどの混乱の世界と終わりなき戦争に突入することになるかもしれません。

その準備がすでに至る所でスタートしています…。

以上、今週の国際情勢の裏側でした。

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