虚構話とニセ証拠で被害保護者を“モンペ”に仕立てる悪質さ。調査で浮上した「全国的いじめ隠蔽マニュアル」が存在する可能性

dt20231124-e
 

当サイトでもこれまで二度に渡り取り上げてきた、神戸市18年間いじめ隠蔽事件。その悪質さは数々の隠蔽事例の中でも類を見ないと言っても過言ではありませんが、被害保護者が入手した数々のファイルは神戸市教育委員会及び学校サイドの悪意を証明して有り余るものでした。今回のメルマガ『伝説の探偵』では、現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、被害者の父親が学校での事故や事件を語るシンポジウムで発表したそれらのファイルを紹介しつつ、「隠蔽の5つの手口」を解説。さらに全国で頻発するいじめの隠蔽との共通点を指摘するとともに、「全国的いじめ隠蔽マニュアル」存在の可能性を疑っています。

被害保護者を“モンペ”に。神戸市18年間いじめ隠蔽事件の卑劣

「神戸市18年間いじめ隠ぺい事件」は2度に渡って伝説の探偵でも取り上げてきたので、ご愛読の読者の方はご存じだろう。

2023年9月27日「全国学校事故・事件を語る会」大集会シンポジウムで本事件の保護者であるお父さんが全国的な隠ぺいマニュアルがあるのではないかと発表をした。

実際、この全国的なマニュアルがあるのではないかというのは、様々な被害者が感じていることであり、隠ぺいの手口などが報道されると驚くほど、共有事項が見つかるという奇怪な状態である。今回はお父さんの許可を得て記事化したと同時に、同じ隠蔽被害に遭っている方に手を挙げてもらいこの共通項をこれから特集していきたいという趣旨である。

神戸市18年間いじめ隠ぺい事件の過去の記事

【関連】恐ろしい同調圧力。神戸市が17年間も隠蔽し続けた凄惨いじめ全真相
【関連】「悪いのはお前ら親子だ」いじめ隠蔽18年間の神戸市が使った“卑怯な手口”

積極的に被害側への嫌がらせを続けた学校と市教委

いじめの概要としては、2005年、当時小学5年生だった児童が13名の加害児童から、「きしょい」「ウザイ」「死ね」などの暴言、K-1ごっこと称し殴る蹴る廊下を引きずり回すなどの暴力、もの壊しなどの陰湿ないじめ(被害額およそ10万円)金銭恐喝(被害額およそ50万円)などを受けたいじめ事件である。

このいじめ事件についておよそ15年後、第三者者委員会が設置された。

加害者の一部はいじめを認め謝罪、認めなかった3名は民事提訴し被害側(原告)勝訴、学校はいじめを認め教育委員会に報告、第三者委員会もいじめと隠蔽を認めるも、神戸市教育委員会だけがいじめを認めないという奇怪な事件である。

「神戸市18年間いじめ隠ぺい事件」と呼ばれている。

特筆すべきは、学校と市教委が積極的に被害側への嫌がらせを続けた事だろう。

学校による被害者への嫌がらせとして、転校妨害、被害者の風評被害を黙殺するなどがあり、神戸市教委については、裁判所に虚偽文書を提出、神戸市議会にて虚偽答弁をしたなどがある。

また、唯一、未だにいじめを認めない神戸市教育委員会は、第三者委員会の報告書に難癖をつけ、根拠がないなどと吠えているが、証拠は揃っており、これが世の中にまかり通るのであれば、何が真実かわからないと言えるだろう。ちなみに、第三者委員会の報告書は、様々な専門家が良く調べてあるほぼ完ぺきな調査報告書だと評価している。

この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ

登録で活動を支援する

print
いま読まれてます

  • 虚構話とニセ証拠で被害保護者を“モンペ”に仕立てる悪質さ。調査で浮上した「全国的いじめ隠蔽マニュアル」が存在する可能性
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け