輸出だけではダメ
その上で日本から学びえるのは、「海外市場をどのように開拓するのか」という点だという。
中国は自動車輸出で2023年、初めて日本を上回り、世界一となる。一方で、日本の自動車産業が力を入れていたのは、輸出のみならず、今では海外生産が主流、という現実。
つまり、今後の中国自動車産業も海外生産を積極展開する必要がある、とする。
中国国内の新車販売市場は年間2500万台あるものの、このうちのおよそ半分は海外メーカーによるものであり、年間400万台という日本の国内市場に匹敵するとはいえ、中国自動車輸出が国内販売を上回ることは厳しい。
日本を上回るようになった自動車輸出は、世界的なプレゼンスで日本を上回ったことを意味しない。
海外生産の仕方を学べ
現在までに日本は海外に178ヶ所の完成車工場、62ヶ所の部品工場を有し、グローバルで調達、設計、生産、販売、アフターのバリューチェーンを形成しており、これこそが日本自動車産業の強み、と指摘。
特に欧米先進国へ早めに進出し、その後に新興国で地歩を固める日本自動車産業の手法を見習うべきだ、とした。
ただし、中国勢の米国進出は引き続きハードルが高く、日本ほど順調なグローバル展開は難しいものと考えられる。
出典: https://auto.gasgoo.com/news/202311/4I70368578C108.shtml
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