昨年公開の『大怪獣のあとしまつ』は『松竹』と『東映』が共同製作した期待大の超大作でしたが、興行収入は5億円にも届きませんでした。
ドラマでは今年4月期の『王様に捧ぐ薬指』で橋本環奈と共演するも、視聴率は2桁どころか局側の期待を大きく裏切る7.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)…港区赤坂の製作スタッフが思わず漏らした「こりゃ、ダメだ…」の声はいまだに私の耳の奥から消えません。
「相手役がハシカンじゃなかったら目も当てられなくなっていた」ともこのスタッフは総括します。
私は以前から感じていたのですが、『King & Prince』永瀬廉と山田は、強いて言えばプリンス…王子様的なイメージをも持つ美少年アイドルと言える逸材だと思うのですが、ドラマや映画に関してはそれほど視聴率や動員数が伸びないのは何故なのでしょうね…。
あのアイドル・スマイルとは真逆な、冷徹非情な殺人犯役の方が似合うような気もしてしまいます…『KAT-TUN』亀梨和也が『怪物の木こり』に挑んだように…。
内田監督に“令和の原節子”と言わしめた浜辺と山田のバディに、今から興行収入と観客動員数の集計が楽しみでなりません。
『らんまん』、『ゴジラ-1.0』と完全に上げ潮に乗っている浜辺にとって『サイレントラブ』が黒歴史にならないよう、勢いが失速しないようにと、祈るばかりです。
プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」
image by : 浜辺美波 東宝芸能公式サイト