「1ドル=500円」時代になったら、円表記の金融資産は「紙切れ同然」!
こうなると、今後円はさらに下落する懸念のほうが強いでしょう。
かつての「1ドル=360円」時代が射程に入ってきてもおかしくないのです。
冗談のように聞こえるかもしれませんが「1ドル=500円」だって、ありえない構図ではないのです。
これが、アベノミクスによる大規模異次元緩和を、頑なに続けてきた旧安倍政権の日本経済への置き土産なのです。
さらなる円安が続けば、欧米のインフレ率7%や9%の比ではない、20%、50%、100%といった物価上昇率も視野に入ってきます。
超円安は、確実に輸入物価のものすごい上昇となって、国内経済を襲うからです。
「年金受給世帯」や「生活保護世帯」はあっという間に、この波に飲み込まれます。地獄の困窮生活が訪れるでしょう。
年金制度は解体してチャラにするしかないので 「年金払い損・世代」 にとっては朗報かもしれませんが、以後の日本人の老後は悲惨の一語となるでしょう。
どうすればよいのか――といえば、日本円の金融資産のある人は、今のうちに米国ドル資産に代えておくよりありません。
株式や不動産も、ハイパーインフレでは資産価値が下がりますが、超インフレの波を超えれば、再び復活の余地も十分あります。株や不動産は最終的にインフレには強いからです。
しかし、円で表記される金融資産は、ヤバいでしょう。
筆者がお薦めするのは、以前にも紹介した「米国ゼロクーポン債」です。
もう一度、ここで簡単におさらいしておきましょう。
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