「株価急騰」後に年金生活者と氷河期世代を襲う「最悪の貧困」1ドル=500円の悪夢…反日自民アベノミクスの連帯責任で全滅へ

 

「年金受給世帯」も「生活保護世帯」もインフレから身を守る手立てはない!

ところで、65歳以上高齢者の世帯は、どれほどの貯蓄を有するだろうかー─とお思いでしょうか。

2022年の総務省の家計調査報告では、貯蓄平均は2414万円ですが、中央値は1677万円です。

ただし、 貯蓄がゼロ円ないしは500万円未満という世帯も21%も あります。5世帯に1世帯は貯えが乏しい世帯なのです。

65歳以上の無職夫婦2人世帯の手取りでの平均年金月額収入は、約20万円前後となっています(夫の平均年金受給額14・5万円に、第3号被保険者(専業主婦)だった妻の年金が5・5万円積み上がった年金額)。

平均支出が23万7千円なので、毎月差し引き3万7000円不足しているのが現状とされています。

年間で、44万4千円です。

これなら、ピンピンコロリで死ぬ場合なら、ギリギリ37年間持つかもしれません(中央値の貯蓄額1677万円÷44・4万円=37・7年)

2019年に話題になった「老後2000万円問題」では、毎月5・5万円の不足で、30年間で1980万円でしたから、その試算と比べると、まだマシですが、いずれにしても、収入がなければ預貯金を崩さざるを得ず、苦しい生活を余儀なくされます。

高齢者世帯は「お金を持っている」とよく言われ、特殊詐欺のターゲットにされていますが、このデータを見る限り、それほど裕福でもないのです。

しかも、年金収入はいったんもらい始めれば、ほぼ死ぬまでが固定額です。

インフレに直撃されれば、あっというまに困窮せざるを得なくなります。

30年近くに及んだデフレ経済は、ほぼ終わりといってよい状況も訪れているのです。

インフレ高進の時代になったら、「年金生活者」や「生活保護受給者」は、毎年困窮の度合いが深まっていく生活にさらされることが確実でしょう。

年金で生きていくということが、これからの世の中で、どれだけ頼りにならない生活か――ということが実感されるのです。

問題はそれだけではないのです。

つねに政権に 忖度する腐ったマスメディア は報道しませんが、現在現役の50歳代よりも若い世代の人たちは、現在支払っている「年金保険料」が「払い損」になることが確実視されているのです。

それは当然です。

現役世代2・0人で高齢者を1人支えているといわれる現状の「年金保険制度」では、金額の面で「保険料支払期間の総額」と「受給年金の総額」がすでに支えきれなくなり、赤字状態だからなのです。

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