あなたの会社のランクは何で決まる?銀行の「格付け融資」とは

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銀行が融資先の企業を査定してランク付けをする格付け融資。そのランクをあげるために必要なものはなんでしょうか?今回の無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』では、著者で現役税理士の今村仁さんが、格付け融資について詳しく語っています。

格付け融資とは?

■格付けと債務者区分

格付けとは、銀行が融資先企業を自己査定してランク付けをすることです。

格付けの仕組みは、企業の「定量部分」と「定性部分」を点数化して、その合計点数により企業を評価します。

「定量部分」とは、企業業績のことで、銀行に提出した決算書により財務分析されます。

「定性部分」とは、市場動向・景気感応度・市場規模・競争状態・業歴・経営者自身・経営方針などで分析されます。

一般的には、定量部分8割、定性部分2割といわれます。

上記の点数に応じてランク付けする「格付け」と、それに応じた「債務者区分」は、融資の可否や金利などを大きく左右します。

■格付けアップする為には?

格付けアップには、点数の約8割を占めるといわれる「決算書」が重要です。

決算書の中でも特に、「会社の安全性」や「返済能力」を図る指標の基礎となる下記が重要です。

・自己資本比率=自己資本÷総資本

・経常収支比率=経常収入÷経常支出

・キャッシュフロー額=営業利益+減価償却費

・債務償還年数=借入金÷(営業利益+減価償却費)

■CRDスコアとは?

一般社団法人CRD協会が提供する「CRDモデル」といわれる「スコアリングサービス」をご存知でしょうか。

そもそもCRD(Credit Risk Database)の仕組みですが、信用保証協会及び金融機関である会員が、取引先中小企業の財務データ・非財務データ・デフォルトデータを、ノンネームにてCRD協会に対して提供し、逆にCRD協会から会員に対しては、蓄積されたデータを加工して各種サービスが還元されます。

CRDモデル(スコアリングサービス)とは、事業者の信用力を数値化するサービスで、中小企業・個人事業主の信用力を「評点」または「デフォルト確率」として算出(スコアリング)します。

2023年7月1日現在、167の金融機関や信用保証協会が加入されています。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 マネーコンシェルジュ税理士法人 【発行周期】 週刊

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