松本人志の一発逆転?「AV女優の新証言」で橋下徹氏が擁護に回るも「じゃあ裁判で弁護してあげれば?」世間の反応は冷ややか。その理由と背景は…

2024.03.06
by kousei_saho
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自身の性加害疑惑を報じた『週刊文春』23年12月27日発売号の「一の矢」記事をめぐり、版元である文藝春秋と同誌の編集長を相手取り、1月22日に5億5,000万円の損害賠償を求め名誉毀損の訴えを起こした松本人志60)。松本サイドは、同記事に詳細に描かれているA子さん・B子さんとの間の性的行為に強要性がなかったとの旨を訴状で主張している。

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上掲記事の中で、大手週刊誌での執筆経験を持つ50代の元記者男性の「(『週刊文春』のエース級の記者や編集者が裏取りに走り回った末の記事化ですから、これを松本さんが『同意があった』としてひっくり返すのは難しいのではないでしょうか」とのコメントを紹介したが、同じ思いを抱いた読者も多いことだろう。

そんな松本に、思わぬ“援軍”が現れた。ギャル系セクシー女優の霜月るな33)が3日に更新した自身のX(旧Twitter)で『週刊文春』の記事を「嘘だらけ」としてこんな内容の投稿をポストしたのだ。

《大阪のリッツカールトンでの飲み会に参加していました。記事に書いてあったギャルっぽいAV女優は私の事》

《たむけんさんと仲が良くて飲み会に誘っていただきました》

《たむけんさんがグラビアアイドルを飲み会に誘ったと書いてありますがあれは違います。私の友達なので私が誘いました

携帯を没収なんて言われてもないし携帯の利用を禁止。という発言なんてなかったです》

《あと、たむけんタイムなんてありませんでした。笑笑》

《私はお酒が全然飲めないですがお酒を勧められる事もなくソフトドリンクでも充分楽しめた普通にむっちゃ楽しい飲み会でした》

そして5日には、「裁判で証人として出ましょうか?それで松本人志さんを救えるなら。私はいつでも力になります」ともポストした。


霜月の「証言」で文春は不利になったのか

霜月が参加した飲み会は、「ギャルっぽいAV女優」「たむらけんじ(50)がグラビアアイドルを誘った」との記述から判断するに、『週刊文春』2月8日発売号の「六の矢」記事で取り上げられていたものであろう。11人目の告発者として登場した元グラビアアイドル・J子さんの、「たむらから誘いを受けた」「ギャルっぽい子はAV女優」という旨の証言を掲載。ちなみに同記事は、J子さんと部屋に先着していたほかの3人の女性とは面識がなかったとしている。

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そんなJ子さんの証言を覆すような霜月の投稿に、ネット上の松本擁護派が大興奮。「セクシー女優の裁判出廷で、文春記事の真実相当性が崩れるかもしれない」という趣旨の書き込みも相次いだ。しかしこれに前出の元記者男性が異を唱える。

「松本さんが訴えているのは、文春さんが最初に出した東京での飲み会を報じた記事ですよね。それに対して霜月さんが今回否定したのは大阪のリッツカールトンでの出来事ですから、それをもって今回の裁判における真実相当性が崩れるとは思えないんですよね」

そしてこう続ける。

「崩れると主張している人は、これまで出てきた記事の複数の話を混同しているか、もしくはあえてそのあたりをぼやかして印象操作をしている可能性もあると思います。さらに言えば、リッツカールトンの飲み会はシロだろうからその他も全部松本さんはシロ、という詭弁を弄しているのではないでしょうか」

さらにネット上には「文春は証拠もないのに、被害を訴える女性側だけを取材して記事を書いている」という書き込みも多く見られる。この指摘ははたして正しいのだろうか。連日芸能情報を追っている40代の男性ネットメディア編集者に聞いた。

「まずひとつ、文春側は吉本興業にも松本さん本人にも質問をしています。吉本の対応は二転三転し、会社も松本さんも会見も開かず逃げ回っています。これを忘れてはいけないと思います」

そのように話した上で、こう語った。

「別の飲み会の、ある1人の参加者の話を記事で取り上げなかったことは真実相当性を崩しませんし、何をもって取材不足と言えるのかも不明です。松本さんが訴えている記事については、文春さんは「〈客観的証拠〉を吟味し、〈杜撰〉ではなく慎重に慎重を期した上で、報道に踏み切っている」と反論していますし、A子さんが被害を受けたホテルで実況見分までして“真実相当性”があると判断たとのことですから、『証拠もないのに云々』というのは当てはまらないと考えてしまいます」

事実、ネットには霜月と松本、たむらの関係を訝しむ声もある。

《たむけんが松本が有利になるような書き込みを霜月に頼んだんじゃないか》

《霜月はたむけんと仲良しだって言ってるから立ち位置も松本寄り》

《このタイムラグ。絶対3人で密談してから霜月がポストしたって流れだろ》

「松本擁護派祭り」の中で気になるのは、「文春の総局長が客観的証拠がないことを認めた、だから松本は潔白」という主張だ。文春砲の生みの親で現在文藝春秋総局長の新谷学氏(59)が、先日出演したYouTubeチャンネル「ReHacQ-リハック-」で、A子さんの件について「刑事事件として立件するのははっきり言って不可能だと思う」と述べたことを錦の御旗に、「松本はシロ」を訴える声が上がっているのだ。これについては前出とは別のネットニュースサイトの40代男性デスクがこう言う。

「ミスリードですね。実際には新谷さんは、『警察が事件にできないならA子さんは泣き寝入りするしかないのか』と、女性にとって刑事告訴のハードルが高すぎる事実を語った上で、松本騒動を報じる社会的意義についても話しています。これと“松本さんはシロ”とはまた別の話じゃないですか、どう考えても」

確かに、これをもって「総局長が嘘を認めた!」とするのはあまりにも無理がある。

「霜月ポスト」を報じた記事にあの人が猛反論

霜月の「新証言ポスト」はさまざまなメディアが報じたが、著名人も敏感に反応している。元宮崎県知事で衆院議員も務めたタレントの東国原英夫氏(66)もその1人だ。


セクシー女優が松本人志VS文春の裁判に出廷か「証人として出ましょうか?」「いつでも力になります」(ENCOUNT)→何回も言うが、松本氏側は、↑の対象記事も訴えるべき。そしてこのセクシー女優さんやたむけん君に出廷して貰うべき。真実相当性は崩せるかも。

東国原氏が引いたのはこちらの記事。

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「↑の対象記事」と記したのは上記の文春「六の矢」記事だと思われる。東国原氏と言えば12年に『週刊文春』が報じた自身の女性関係疑惑について提訴し勝訴しているが、恨みは深いようだ。この東国原氏のポストに対しては、批判的なコメントも散見される。

《松本が困っている時にはだんまりでちょっと有利かなってなったら出てくる卑劣》

《霜月が被害受けなかったからと言って他の女性が全員被害なかったっていい切れないだろ》

《松本がセクシー女優に手を出さなかったってだけでしょ》

もう1人、法律のプロも参戦している。弁護士の橋下徹元大阪府知事(54)だ。

このポストについて、デイリー新潮が配信した記事でベテランの司法記者が否定したことが橋下氏に火をつけてしまったようだ。

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橋下氏はこの記事内容に猛反論。

以下、長くなるが橋下氏の反論を全て引く。

ベテランの司法記者の見立てはおかしい。週刊文春総局長がコメントを出したようにA子さんB子さんへの性加害そのものについては刑事立件になるような客観的な証拠は存在しない。女性の訴えのみ。ゆえに名誉毀損裁判は性加害の有無そのものよりも、文春記事が「表現の自由として」「女性の訴えを今回のような表現で公にすること」が許されるかどうかが重要争点になる。その際のポイントは文春がどこまで取材を尽くしたか、取材で得た反対情報をどこまで開示したか。霜月さんにちょっと取材をすれば今回の記事のような書き方はできなかっただろう、霜月さんの証言も一緒に載せるべきだったと評価されれば文春の負け。ゆえに霜月さんの証言は超重要。ベテラン司法記者は性加害の有無しか頭にないようだが、名誉毀損の裁判は「表現の自由」の範囲の裁判であることの理解不足。

こちらも新谷文藝春秋総局長のコメントを引き合いに出しつつ、「霜月さんの証言も一緒に載せるべきだったと評価されれば文春の負け」としている。そんな橋下氏に対しては、このような「返信」がポストされていた。


もしも、自信がおありなら、
橋下徹さんが、
松本人志さんの弁護を、引き受けてみては?

さもありなん、である。では、百戦錬磨の橋下氏が弁護側に回れば、松本人志は文春に勝てるのか。さらに「返信」を掘ってみよう。

《以前真実相当性が争点になるって言ってましたよね。文春が「性加害はあると信じた真実相当性が争点になるのであって、霜月は性加害と直接関係ない》

《たまたまこのセクシー女優が参加した飲み会で松本が紳士的だからっていってほかの会もそうだったかの証明は無理では?》

《このセクシー女優の記事と文春の元記事、矛盾ないですよ。文春の記事も全然間違えていなかったということなんだけど、元記事ちゃんと読んでないのかな》

《反論が苦しいように思える。霜月さんが参加した飲み会と松本が訴えてる飲み会が違うという時点で、彼女の証言を記事にのせる必要はないでしょ》

《霜月さんが言ってる第6弾の記事は性加害の告発ではなく上納システムをつっこんだもの。むしろセクシー女優じゃなくて清楚系OLを選んだっていう記事の裏付けにもなってますよ》

これらの声に対する橋下氏の反論もぜひ聞きたいところ。さらに法廷での橋下氏と松本人志の豪華な揃い踏みもぜひ見てみたいと思うのは、筆者だけではないだろう。

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