ニセ池上彰が「鋭い質問ですね」音声合成AIまで駆使した詐欺師の“技術革新”に対処法はあるのか

 

重要なのは社会的に厳しい非難の眼を向けること

AIというのは知恵の産業です。そして、残念ながら詐欺というのも知恵の産業です。ですから、詐欺師によるAIの悪用というのが成り立ってしまいます。ですが、その一方で、AIの技術を止めることはできません。また、AIが進歩するということは、その成果を人類全体で享受することが大切であり、技術革新を否定しては前へ進めないのも事実です。

ここはやはり、詐欺という知的犯罪について、これまで以上に罰則を強化する、その上で殺人や傷害のように反社会性を強く訴えることが大切になってきます。詐欺師が「騙されるのが悪い」と思うのは、犯罪者の認知の歪みであり、それ以上でも以下でもないわけですが、一般社会にまで「騙されるのが悪い」という認識があると、被害者は救われないし、犯行は繰り返されることになります。

やはり厳罰化は待ったなしであり、その上で社会的に厳しい非難の眼を向けるということが大切になって来るのだと思います。

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東京都生まれ。東京大学文学部卒業、コロンビア大学大学院卒。1993年より米国在住。メールマガジンJMM(村上龍編集長)に「FROM911、USAレポート」を寄稿。米国と日本を行き来する冷泉さんだからこその鋭い記事が人気のメルマガは第1~第4火曜日配信。

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