頂き女子「懲役9年」を嘲笑う悪質ホストクラブの新手口。ツケ払い廃止に抜け道、背後に蠢く「匿流」が暴力団乗っ取りも

 

匿名・流動型犯罪グループ「匿流」と悪質ホストクラブの裏約束

そして、この所属人数のなかには警察対策を担う「ウイルス対策課」などもある。

もし、スカウトマンが逮捕された場合、顧問弁護士が派遣される替わりに、「組織のことは何も話すな」となっている。

当然、性風俗店に紹介した場合、紹介手数料はナチュラルに入り、その売上は実に年間100億円以上とも見られる巨大組織であり、警視庁は暴力団とも連携し、一部のカネがそちらに流れていると見ている。

しかも、今回のホストクラブのツケ廃止に替わり、女性客のツケを持つ替わりにそのツケ分の20%をホストクラブ側は支払うとの裏約束がされているという。

「だから売春はなくならない」と漏らす。

指定暴力団傘下組織を「乗っ取り」

しかも、こんな情報もあるという。

「このナチュラル、最近、東京の有力指定暴力団傘下組織『S』を実質、乗っ取っています」(別の事情通)

この別の事情通、むろん、実名を言っているのだが、事が事だけにここではボカす。

むろん、なかには真面目? なホストクラブもないではない。

だが、大半がこのナチュラルとツケの代行契約を結んだということは、ナチュラルは「匿名・流動型犯罪グループ」(昨年7月、警察庁が定義。略は匿流、とくりゅう、トクリュウとも表記)。反社会勢力であり、それと結ぶ大半のホストクラブも共犯ということになる。

しかしながら、そのカネのやり取りは基本現金で、足がつかないようにしており、そのつながりを裏取りするのは困難だ。

当局の奮起、そして新宿区を始めとする行政との連携が期待されるのだが……。

※本記事は『アクセスジャーナル・メルマガ版』2024年4月22日号の一部抜粋です。同号では以下の記事を掲載しています。初月無料でお読みになりたい方はぜひご登録ください。

  1. 安倍派解散で──安倍元首相後継・吉田衆議院議員(後援会長・昭恵夫人)が落選危機
  2. 「ツケ廃止でも売春はなくならない!」──ホストによる女性客への売春指示の深淵
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  4. 「週刊誌に『ウエルシア』代表の女性スキャンダルが」
  5. 「オウケイウェイヴ」の約50億円損失の件などで、当局が捜査中

※<お知らせ>本紙YouTube版『深層追及』、今週ネタは「小池知事学歴詐称疑惑と千代田区長」「ホストクラブのツケ問題」

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