元自衛官芸人やす子に漂う「不穏な空気」と「不快感」の正体。ボランティア叩きから「はい~!台湾有事は日本有事」へ?

2024.05.15
by 東山ドレミ
 

やす子が「台湾有事は日本有事」を叫ぶ日

やす子は、「はい~!」という特徴的な合いの手について、自分自身が「人に言われたことに“はいはい”と従ってきたイエスマン」だったからこそ誕生したと告白している。

ちょっとした感動秘話(?)らしいが、言われたことに“はいはい”と従う芸人は、政府にとっても大いに利用価値があるという。

「やす子はこの春、自身の経歴を活かして即応予備自衛官に復帰しました。普段は他の職業に従事する元自衛官を中心に、自衛隊が予備の要員を確保するための仕組みですが、これは実質、自衛隊のPRの一環ではとの声があります。似たものに、自衛官未経験者が中心の予備自衛官補があって、こちらは一般社会人や学生も応募できますから、宣伝効果は抜群というわけです」(同)

政府や自衛隊に、テレビや芸人を使ったPRにそこまで躍起になる理由があるというわけか?

「少子高齢化の中で、もともと自衛隊は人員不足に悩まされていますからね。人員を災害救助に充ててくれるのなら大歓迎ですが、一部では『台湾有事』に備える動きではないか、と考える人もいるんですよ。そのような人たちの間では、やす子はすでに『不快な芸人』を超えて『警戒すべき扇動者』になっていると言えるでしょう」(同)

ジャーナリストの高野孟氏は、MAG2NEWSの記事(2024.3.13)で、「台湾有事は日本有事」のキャッチフレーズはアメリカの意向に忖度した安倍元首相の妄想にすぎず、自衛隊が戦争に参加しても日本国民には損しかないことを指摘している。

やす子が「はい~!台湾有事は日本有事」の勇ましいスローガンを叫び始める日は近いのだろうか?ボランティア叩きの異常を考えれば絵空事と笑えない。元自衛官“国営”芸人の今後の動向を注視していく必要がありそうだ。

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