あの当時は、ボーリングがメチャクチャ流行っていまして、プロボウラーは目立つ存在だったんです。だから彼もプロを目指したわけです。彼の実力ならプロテストは受かったはずなんですが、なんということかその直前にスピード違反で捕まってしまうんですね。そしてその罰金を払わなきゃならなくなって、その結果プロテストを受験する受験料がなくなってしまったんですね。
これ先ほどの速度の話で言えば、方位はプロボウラー、速度はプロテストを受験するというところで、罰金を払って受験料がなくなったというデコボコ道を走ることになったわけですよ。
この時に、例えば誰かにおカネを借りてプロテストを受験するということをやっていたら、あの三冠王の落合は誕生しなかったわけです。このスピード違反って、ハイヤーセルフとか神様の意志を汲めば、
● それ、方位が間違っているからアラートしておいたよ
ってことなのかも知れません。彼はこのアラートに素直に従って、その後、非正規雇用の身分で東芝に入って、ノンプロの世界で活躍するんです。
ガムシャラにゴールに向かっている途中で、ちょっとした邪魔が入る、それはもしかしたら天やハイヤーセルフのような本人以外のなんらかの意志が働いたといえるかも知れないんです。
こういう予期せぬ妨害って、
● 一度立ち止まって考え直してみろ
というお告げだと考えてみると、そこから新しい道が見えて来たりするんです。
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