“推し活”をしている販売員は知らぬ間に「新たな接客スキル」を得ている

 

昔、推しと呼べるほどのものがなかった頃には、たとえば取引先やお客様との会話で「こういうのが好きなんです」と言われても、「あーそうなんですね」と言う程度のものでそれ以上の発展がありませんでした。

もちろん接客業として、会話を広げる技術がある程度あるために楽しく喋ってもらえるようにはしていましたが、これって表面的なものでしかありません。

本質の部分まで深入りしたところで、会話の盛り上がりもある程度です。

ですが、自分に推しがいると気持ちがよくわかるわけです。

僕は全然興味のないものを相手が推していたとしても、心情がわかります。

「応援したいからお金を使う」とか、「常に考えていたいからこういうことをする」みたいな気持ちが、推しが違っていてもよくわかるんですね。

だから、「こういうことありますよね」とお互いにあるあるのようなものが出てきて、やたらと盛り上がるわけです。

そこから一気に親密になって、仕事の話も(接客も)スムーズに進むことが結構あります。

それはやはりお互いに親近感のようなものを感じているからで、「気が合うな」とか、「この人話がわかるな」と感じてもらえているのかもしれません。

推し活って今や隠すようなことでもなく、誰もが何かしらの推しを持っていて当たり前の時代です。

そしてもしそんな推しがいるのであれば、他の人の推し方や気持ちにも共感できる部分が増えていきます。

それを活かせれば、商品やサービスとはまた違ってところで信頼を生み出せることもあります。

人によっては嫌がることな気もしますが、推し活を有効に仕事に活かすこともできるんだなーと最近感じているわけです。

今日の質問&トレーニングです。

1)周りの人の推しについて聞いてみて、どんな推し活をしているかを教えてもらいましょう。

2)もし自分に推しがいるのであれば、お互いに推し活について話してみてどんな会話ができるかやってみましょう。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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