この中、トランプ氏は、援助国との会合で「もしロシアがウクライナに侵攻したり、中国が台湾に侵攻したりしたら、モスクワと北京を爆撃していただろう」と示唆したように、プーチンが頼りにしていたトランプ氏の裏切りでプーチンも切羽詰まっている。
このため、戦争の長期化が現実的になり、ロ軍事費拡大で、増税も必要で、ロシア政府は「所得税累進化法」を承認したが、240万ルーブルから500万ルーブルで15%、500万ルーブルから2,000万ルーブルで18%、2,000万ルーブルから5,000万ルーブルで20%、5,000万ルーブルを超える場合で22%であり、それ以外の場合は、個人所得税は13%に維持される。法人税は20%から25%に引き上げる。
ロ軍が攻撃で優位な立場にある状況での核使用はあり得ないが、ロ軍が負け始めて、空軍機も撃墜され始めたら、核攻撃の可能性が出てくる。特にロ軍が総退却を開始したら、戦術核使用の可能性を見る必要がある。
しかし、現時点、徐々に欧米側がウ軍が負けているのでエスカレーションしていることで、核戦争の方向に向かっていることは間違えないように思う。プーチンが暗殺されるか、ロシア国内での独立運動などの異変がない状態で、ロ軍が戦争に負け始めた時点が心配である。
北東方面
ハルキウのリプツイ、スタリーツャ、ボウチャンシクにロ軍は攻撃しているが、撃退されている。ロ軍は、滑空弾を10発もこの地域に打ち込んでいる。しかし前進できない。ベルゴロド州で約40回の爆発音が聞こえるということで、ロシア領内への砲撃が始まったようで、ウ軍の反撃が始まったようだ。
このため、ロ軍は新しい戦線を必要として、スームィ州とチェニーヒウ州の国境に近いクルスク地方で、ロ軍が集結しているが、ここでもウ軍は砲撃ができるので、攻撃を中止した可能性がある。
クピャンスク方面
ロ軍は、クピャンスクのシニキウカとペトロパブリカ、イバニウカを攻撃し、イバニウカを占領して隣のステポバ・ノボセリウカに攻撃を開始した。シニキウカとペトロバブリウカは撃退された。
スバトバ・クレミンナ・リシチャンスク方面
スバトバのアンドリーイウカ、ミヤソジャリウカ、ドルジェリュービウカ、リシチャンスクのセレブリャンシケの森、ビロホリウカ、ロズドリウカを攻撃したが、ウ軍に撃退されている。
バフムト方面
ロ軍は、チャシウ・ヤールへの攻撃を再開しているが、ウ軍に撃退されている。カリウカ、ノビー、フリホリウカに攻撃したが、ウ軍に撃退されている。クリシチーイウカへの攻撃で市内の半分を占領したが、市内のウ軍は頑強に抵抗している。
ドネツク市北側方面
ロ軍は、ノボオレクサンドリウカ、プロフレス、イエウヘリウカ、ソキルを攻撃したが、ウ軍に撃退されている。逆に、ウ軍が戦車と装甲車による反撃に出て、ロ軍攻撃拠点のオチェレティネ付近で戦闘になっている。
ノボセリウカ・ペルシャにも、ロ軍は航空支援を受け激しい攻撃をしたが、撃退されている。
ウマンシケでは、南岸は完全に占領し、北岸の半分がロ軍に占領されたが、ウ軍は抵抗している。
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