ロシア軍「ウクライナからの総退却開始」が合図。プーチン“核の威嚇”が恫喝を超えて現実になる瞬間

 

ドネツク市南側方面

ロ軍は、クラスノホリウカ、ヘオルヒイウカ、ノボミハイリウカ、ボジャネに攻撃を行っている。クラスノホリウカでは、ロ軍は東と南から攻撃しているが、ウ軍は突出部からは撤退したが、それでも頑強に抵抗している。

その他地域でもロ軍攻撃をウ軍が撃退している。

ベリカノボシルカ軸

ロ軍は、航空支援を受け、スタロマヨルシケに総攻撃されて半分以上を占領したが、あとの半分でウ軍が抵抗している。この2日は前進できなくなっている。

ヘルソン州

ロ軍は、クリンキのウ軍橋頭保に、8回攻撃しているが、撃退されている。ウ軍は攻撃の足場を確保している。

その他

5月30日夜に、クラスノダール州のテムリュク地区にある石油貯蔵所で爆発炎上した。ルハンシク州のペールボマイスク地区で爆発炎上が発生している。

5月29日、クリミア半島のケルチ地区のフェリーターミナルをATACMSで攻撃して、フェリー2隻が損傷したとのこと。1隻は座礁した。

5月28日、ウクライナの無人機攻撃で、ロシア西部ボロネジ州アルマビル地区のヴォロネジ・レーダー基地が損傷した。ここにはコンテナ地平線レーダー基地が設置されており、3,000km離れた目標を探知することができる。

5月27日、ウクライナ・ルハンシク州のロ軍空軍訓練センターと航空機修理工場で火災発生。

5月26日、ウラル山脈南部オレンブルグ州オルスク市にあるM長距離目標探知レーダー基地をドローン攻撃したが、ウ軍の無人機は敵の目標まで1,800km以上の距離を飛行し、無人機攻撃と破壊範囲の新記録を樹立した。

ウ軍のロシア領内での攻撃が成果を出し続けている。

これに対して、ロ軍はウクライナの重要なインフラに対して、約3週間で最大規模のミサイルと無人機による攻撃を行った。しかし、ミサイルの3分の2は防空システムに迎撃された。

攻撃は、夜間にクリミア半島から発射された弾道ミサイル「イスカンデル」4発を含む計53発のミサイルとシャヘド47機である。

さあ、どうなりますか?

(『国際戦略コラム有料版』2024年6月3日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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