たとえば、山の中には……。
木綿豆腐をのせたピザを石窯で焼くパン屋さん。
窯で焼く肉料理と自家製ちまきが名物のカフェレストラン。
建設会社がサイドビジネスで行うかき氷屋さん。
店先で炭火焼き鳥を焼くお弁当屋さん。
鶏を溶岩プレートで焼いて食べる地鶏食堂。
ビーフシチューを目的に登山をする雪山の山小屋。
田んぼの中には……。
田んぼの中に車の行列ができるパン屋さん。
開店して数分で完売する、食べログ1位の餃子屋さん。
売り場面積約2500平方メートルの日本一の駄菓子屋さん。
世界に名が知られるチョコレート専門店。
郷土料理のだんご汁をメインにする食堂。
わらび餅が美味しいと評判で、モーニングについてくる喫茶店。
海鮮バーベキューができる牡蠣小屋。
このように、山の中、田んぼの中であっても、たくさんのお客さまがやって来るお店は存在します。
古い認識での飲食店の立地条件は、「人通りの多い場所」でしたが、SNS時代には無関係と言っても良いほどです。
美味しさや特徴があれば、すぐに情報は拡散され、人びとが押し寄せるようになります。
「都会へ出てひと旗」と気負う必要もなく、やりたいお店を作ることができます。
都会では埋もれてしまう可能性もありますが、田舎ならかなり目立つことは間違いありません。
都会の人間ならば、逆に山の中、田んぼの中へ入って行った方が、成功の確率は高くなるかもしれません。
ライバルが極端に少ないのですから。
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