なぜ、販売のプロはセール時期に「値札をあえて見せろ」と勧めるのか?

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セールの時期がやってきました。販売員としては、お客様の増える時期です。無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、客として店に行ったときに感じる“値札”の問題があるといいます。その問題とは?

見えない値札

考え方がいろいろある話なので「こうすべき」とは思いませんが、僕が客として店へ行ったときによく感じることがあります。

特にセールの時期になると余計に感じることが増えるのですが、値札を見るのが少し嫌なのです。

たとえばアパレルショップへ行って畳んで積まれている洋服がありますよね。

ちゃんとした店ほどきちんと洋服がたたまれていて、値札(タグ)も綺麗に服の中にしまい込んであります。

だからその商品が気になったときに、「これいくらかな?」とか、「これもセール品なのかな?」と値札を見ることになる際、洋服に手を伸ばして取り出してから見る必要があります。

これがすごく苦痛なんですね。

人目を気にする性格のせいでしょうが、なんだか値段を気にしている感が強く出る気がして見づらい。

セール品を探しているわけではなくても、なんだかセール品を探しているように見えてしまうんじゃないだろうかとか、余計なことを考えてしまいます。

自分でも陰キャ丸出しだなと思いますが、わかってくれる人いますか?

(いやもうこれを書いていること自体がまぁまぁ恥ずかしいんですけどね)

セール期でなくても僕は割と値札を見るのが億劫ではあります。

でもそれは商品を綺麗に見せるためには仕方のないことだと理解はしています。

ですが、セール期になった時には一番上に積まれている商品の値札はあえて見せておいてもいいのではないかと勝手に思ってもいるわけです。

もちろん店の質という点で、「値札はしまい込んでおく」という決め事はあるでしょう。

それが正解だと思うこともあるので、一概に言えることではありません。

ただお客様を観察していて、値札を見づらそうにしているなーとか、ちょっと周りの目を気にしていそうかなといった様子があったとしたら、多少の工夫は必要かもしれません。

WEBサイトでは、ワンクリック増えるとそれだけで成約率が大きく下がると言われています。

店頭で値札が見えないのって、これにすごく近いことなのではないかと。

値段がわかればいいという安易な話ではありませんが、自店や自ブランドと照らし合わせてみて、こうした部分にも目を向けてみてみてはいかがでしょうか。

今日の質問&トレーニングです。

1)お客様に値札が見えていることと見えていないことで、それぞれどんなメリットやデメリットがありますか?

2)自店の今の状況を考えたときに値札の見せ方を工夫するとしたら、どのような工夫ができそうですか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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