次はハリスかトランプか?「バイバイデーン」で米大統領選に急変化…バイデン撤退で「民主党内のゴタゴタ」が顕在化する訳

 

アメリカのZ世代はハリスの「若さ」に期待している

こうした政策論について調整とアピールが必要な一方で、バイデンからハリスへと22歳の若返りをするということの意味は大きいものがあります。

例えば、Z世代に絶大な人気のある歌手のチャーリー・XCXは、若者にしか通じないスラングでハリスの登場を歓迎して話題になっています。

彼女自身は英国人ですが、とにかくデジタルと無縁、21世紀の文化とは無縁の世代であったバイデンに対して若い世代が「猛烈に嫌」だったのは事実です。ですから、少なくとも自分たちと何らかの通じ合いのできる世代のハリスが登場するということは、若い世代にとっては大きな意味があると考えられます。

いずれにしても、発表から24時間で一気に民主党には新しい動きが出てきました。本稿の時点では「ハリスへのシフト」は想像以上に上手くいっているようです。

これからシカゴでの民主党大会までは、まだ4週間あります。この間に、左派との調整を行って挙党態勢を作り上げ、事実上の大統領として行動して存在感を見せるには十分に時間があります。

副大統領候補に誰を指名するかという問題も重要ですが、この点について熟慮する時間もあると思います。

全くの私見ですが、中西部に影響力のある、そして国内経済や雇用問題に敏感なウィットマー・ミシガン州知事が一番いいように思います。女性=女性のチケットというのも、この2024年にトランプに挑戦するには効果的という考え方もあるからです。

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