夏休み明けに増える「子供の自死」を防げ。現役探偵が親に教える、いじめ被害に気づく方法と察知したときの対処法

 

夏休み中、相談の急増

夏休み中、親子の時間が普段と比較すると増えるからか、保護者からの大丈夫だろうかという相談は急増する、それと同時にこども本人からの電話相談なども多くなる。

今回は、親側がどういうところでいじめに気が付くのかというところを紹介したい。

最も多いのは、こどもの表情の変化や会話の間、会話の内容だ。

「いつもは友達の名前を言うのに突然言わなくなりました、普段の表情も暗く、ぼーっとしているように見えます」(保護者相談)

「そんなに明るい方のこどもではありませんが、作り笑いというか、無理に明るくしようとしているように思えてなりません」(保護者相談)

いじめの被害を受けると、その悔しさや辛さ、次の被害への恐怖など様々な心の葛藤が生じるため、普段は考え事をしやすいことになり表情が暗く見えたり、会話などの集中できなくなって間が悪くなるなどの現象が起きやすい。

次に多いのがスマートフォン。

こどもたちにスマホや携帯を持たせている家庭が今では大多数だろう、もっていない方が少数派だ。ただし少数派でも安心してはならない。ネットにつながるゲーム機端末や学校のタブレットなどインターネットにつながる端末であればネット上のコミュニケーションは可能になる。

「いつもスマホばかり見ていた子が、今ではスマホを隠すようになって、様子が変です」(保護者相談)

「これまで、スマホを気にする様子はなかった(ルールがあった、食事のときは見ないなど)のに、注意してもスマホに敏感に反応するようになった」(保護者相談)

「ママ友から、LINEグループでうちの子がいじめられていると連絡があった」(保護者相談)

すでにコミュニケーションインフラであるSNSや便利なアプリがいじめの温床になることは多いし、ほぼ全てのいじめで利用されていっても過言ではない。業者も社会問題で株価が下がるほど問題になれば対応もするだろうが、対応するのが当然と考えてはいけない。なぜなら、本気で対応していたら、すでにこのような事態にはなっていないから。

他にも家で遊ぶことなどがあると、物が無くなったり、お金が無くなるということもあるし、恐喝されていて預貯金やお小遣いを切り崩していたこどももいる。

よく観察し、普段との差から変化を読み取るのが基本だ。

この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ

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