女優・波瑠が“マネージャーと逃避行”のナゼ。事務所退所・独立報道で記者が思い出す「冷めた空気感」とプライドの高さ

2024.08.25
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女優の波瑠さん(33)に「事務所独立」の噂が持ち上がっています。週刊新潮が報じたもので、年内をもってマネージャーと共に退所見込み…など内容は具体的。待遇面に不満があるのか、それとも別の要因があるのか――芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、かつて波瑠さんの地元を取材したときの「冷めた空気感」、そして彼女が敏腕プロデューサーに言い放った、ある「言葉」を思い出さずにはいられないと言います。

波瑠がマネージャーとともに独立を決断?年内で事務所退所も

『週刊新潮』が、女優・波瑠の“年内をもって『ホリプロ』系列の『ホリ・エージェンシー』を退所、マネージャーとともに独立する噂”を記事にしていました。

向井理と2枚看板と言われている女優だけに、もし退所が本当なら、ダメージはかなり大きいと言えるでしょうね。

『週刊新潮』が絶対の確信があると思えるのは、波瑠の育ての親でもある『ホリ・エージェンシー』小野田丈士社長に直撃取材をしていること。余程の自信がなければ、週刊誌の取材としてこんな手荒い方法はとらないと言えます。

さらにその際の社長のコメントとして「1年半後に定年退職する」とか、「私がいなくなることについて不安を覚え周囲に今後の相談を持ちかけている」の言葉も掲載しています。

「あくまでも想像にすぎませんが」と不自然に付け加えているのも、ほぼほぼこの噂が真実に近いことを示唆している裏付けでしょう。

取材で感じた「どこか冷めた空気感」

私は今から10年程前になりますが、朝の連続テレビ小説『あさが来た』でブレイクした波瑠の実家周りを取材しています。

少し歩けば隅田川も望める、昔ながらの風情を残す街の、波瑠が行きつけのペットショップや飲食店を小まめに周った取材でしたが、あまり関係者からの話がうまく引き出せなかったことを憶えています。

小学生の頃に人間関係に悩んでいたからでしょうか、小・中学校では同級生たちとの折り合いがうまくいかず、随分苦労していた子供だったようです。

地元からブレイクした朝ドラのヒロインともなれば、普通は大いに盛り上がり、自然と関係者の口も軽くなるものですが、彼女の周辺には、どこか冷めた空気感のようなものを感じたものでした。

波瑠が23歳上の敏腕プロデューサーに言い放った言葉

『あさが来た』から4年後、私が波瑠という女優にイメージのギャップを感じた出来事がありました。

それは2019年10月期の『G線上のあなたと私』というドラマの撮影でのことでした。

現場関係者から聞いたのは、波瑠が収録途中にプロデューサーと演出家に「主演である私を描き切れていない!」とダイレクトに言い放ったという話でした。

視聴率が伸び悩んでいた事実もあり、主演という大役で責任を感じていたのでしょうか、私は“波瑠というのは、心の内をスタッフに直接言うような女優なんだ…”とインプットしたのです。

バイオリン教室に通う元OL役という設定から、バイオリンの練習もしなきゃいけなかったでしょうし、撮影やプロモーションが深夜まで押していたこともあったでしょうが、私が特に印象に残っているのは、不満を投げかけたのが『池袋ウエストゲートパーク』や『木更津キャッツアイ』を担当した磯山晶プロデューサーだったことでした。

『あさが来た』のブレイクからわずか4年の女優が、23歳上の人気プロデューサーに「私の良さが全然わかってない。生かされてない」と、面と向かってなかなか言えるものではありませんよね。

そんな発言をしても、周りのスタッフ誰もが納得の出来る状況であれば話は別ですけれど…。

実はこの事実、今回と同じく『週刊新潮』が記事にしているのです。

そこにはマネージャー談として“文句ではなく、提案をしただけ”とか、“「このスケジュールじゃ死んじゃうよ」は私が冗談半分で言ったこと”と書かれてありました。

波瑠と組むと面倒くさいことになるから、もう彼女とは仕事をしたくない」と話しているというスタッフの言葉も…。

でも視聴率云々は置いておいても、これ以降も波瑠はドラマや映画に出演し続けているわけですから、制作スタッフにソッポを向かれてしまったわけではなさそうですね。

それともマネージャーだった和田アキ子にしっかり教育されてきた、『ホリ・エージェンシー』小野田社長の人柄と営業手腕の賜物なのでしょうか…。

今回の独立話は、2019年の記事で編集部と仲良く!?なったマネージャーからの情報提供だと私は思っているのですが…どうでしょう。

年内なのか、小野田社長の定年をもって退所するのかわかりませんけれど、かなり事実に近い“噂”に、答えが出るのはいつでしょうね…。

image by:Ogiyoshisan, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

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