100均の代名詞ともいうべきダイソーが隣国でも大人気です。無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者は、韓国におけるダイソー人気の秘密を、現地報道を翻訳する形で紹介しています。
進撃のダイソー
高物価負担にいわゆる「ケチケチ消費」トレンドが拡大し、「コスパ均一価格ストア」ダイソーが恩恵を受けている。1000~2000ウォン台の製品が節約族のショッピング先としてただ一人好況を享受していると分析されている。
ダイソーは販売品目の多様化やギフトカードなどの戦略商品の拡大、全国の店舗の大型化などで、下半期も堅調な成長を続けるという戦略だ。
ちなみにダイソーは、2023年12月末に牙城(アソン)ダイソーが大創産業の全持ち株を取得。現在では韓国資本100%となり、日本のダイソーとは資本関係が消滅している。韓国ダイソーの売上は、2019年に初めて2兆ウォン(約2,275億円)を突破。
9日、ダイソーによると、今年1~8月のダイソー全体販売比率で2000ウォン以下の商品が約80%を占め、1000ウォン以下の商品販売は全体売上の半分を占めていることが調査の結果わかった。
「K-ビューティー」効果とお買い得ショッピング地として挙げられ、外国人観光客の売り上げも大きく伸びている。ダイソーの全店舗を基準に1~8月の海外カードの売上は前年比約54%伸び、決済件数は約90%上昇した。特にダイソー明洞店の場合、去年3月のオープン以来、外国人観光客数は50%以上増加している。
安価な均一価格で合理的な消費トレンドとあいまって、節約族の足が続き、昨年、売り上げが3兆ウォンを突破し、規模を拡大したダイソーは、今年最高の売り上げを目指している。
金融監督院の電子公示システムによると、ダイソーの去年の売り上げは前年比17.5%増の3兆4604億ウォン。営業利益は2617億3163万ウォンで9.4%増加した。何よりも当期純利益は26.9%上昇した。
ダイソーは今後均一価格商品を円滑に供給できる売場と物流システムを備えるのに力量を集中する計画だ。
その一環として、全国の店舗出店の拡大と大型化に焦点を当てている。ダイソーの店舗数は昨年基準で1519店舗で、今年も追加出店を増やしていく。特に4月のダイソーホームプラス上鳳(サンボン)店に続き、8月に歴代最大規模のダイソーイーマート義王(ウィワン)店を開店した。
ダイソー側は「売り場が大きければ商品をもう少し多様に備えることができ、色々なテーマで商品を表現できるなどの長所が多く、顧客がより好む」とし「今後も大型化中心の多様な売り場を継続して披露する計画」と明らかにした。