泉氏・野田氏・枝野氏では「進次郎のハッタリ」に勝てない
さていよいよ、ボロが出るかと心配された記者との質疑応答だ。あるフリージャーナリストからこんな質問が飛び出した。
「小泉さんがこの先、首相になってG7に出席されたら、知的レベルの低さで恥をかくのではないかと、皆さん心配しております」
失礼極まりない言いぐさ。怒って当然だ。だが、知的レベルが低いと決めつけられて、ふつうに反応してしまえば、質問者の思うつぼであり、狭量と言われかねない。
「私に足りないところが多くあるのは事実だと思います。完璧ではないことも事実です。しかし、その足りないところを補ってくれるチーム、最高のチームを作ります。(中略)このようなご指摘を受けたことを肝に銘じて、『あいつマシになったな』と、思っていただけるようにしたいです」
うまくかわしたものだ。こう答えれば、度量が大きいように見える。むしろ、ネガティブな質問を利用したということだろう。事前に想定問答を練り上げた成果だろうか。
なんとか無事に記者会見は終わり、進次郎氏のステージは上々のスタートを切ったように見える。ライバルと目される石破茂氏らも活発に各地を動き回って、メディアの視線を浴びている。
一方、ひと足先に代表選の告示が行われた立憲民主党は一時、危機的ともいえる状況に陥っていた。
告示日前日の9月6日になっても、20人の推薦人を確保し代表選への立候補を明確にしたのは泉健太氏、野田佳彦氏、枝野幸男氏の三人だけ。華やかさ、清新さは微塵もない。