立憲は「小泉進次郎vs吉田晴美」の対立構図を演出せよ
小沢一郎氏は野党共闘の推進で合意した野田氏への支援を決めているが、吉田氏という選択肢はなかったのだろうか。
野田氏は社会保障の財源に消費税が必要だといまだに主張している。財務省の論理から脱け出すことは、頭の固いこの人にはムリなのだろう。
また、枝野氏は21年衆院選で野党共闘のために消費減税を訴えたことについて「政治的に間違いだった」と主張する。なにもそれが原因で負けたわけではないだろう。泉氏がこれまで代表として目立った成果を上げていないのも周知の通りだ。
この3人では、国民の期待感が立憲に集まるとはとうてい思えない。
それなら、大化けの可能性がある吉田氏に賭けてみる手もあるのではないか。
吉田氏が代表になって、新時代への感度の高いスタッフを揃え、女性に開かれた政党というイメージが広がれば、衆院選への見通しが開けるかもしれない。
たとえば、小泉進次郎vs吉田晴美。財界目線の「解雇規制の緩和」vs国民目線の「食料品非課税」。興味深い対立構図とはいえないだろうか。
自民党ペースで進んできた総裁選・代表選の見栄え合戦。吉田晴美氏の登場でようやく立憲側にも光が差し込んできた。この国に本物の民主主義を根づかせるには政権交代が必須であり、野党第一党である立憲の責任は大きい。
15年ぶりにめぐってきたチャンスを逃さないためには、個人の狭い了見を捨て、大局観に立つ必要がある。
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