オリコンチャートイン経験者の死亡者数も激増
(※本項は8/1号を一部抜粋・再構成)
ただし、「ザ・ベストテン」の出演経験者の死亡者は、一番多い2022年、2023年でも6名であり、データとしてはちょっと少なく、これをもって「なぜ死亡が増えたのか」を検討するには少し無理があります。
そこでもう少し範囲を広げ、「オリコンにチャートインしたことがある芸能人」という定義で、この数年の死亡データを調べてみました。オリコンは1967年から始まったレコード売上に関するランキングデータです。このオリコンにランクインしていれば、それなりに音楽活動をしていた芸能人ということが言えるはずです。そして「ザ・ベストテン」出演系経験者よりもかなり広い範囲になります。
「オリコンにチャートインしたことがある芸能人」のここ数年の死亡データは、次のようになっています。
2018年:17人 2019年:14人 2020年:19人 2021年:21人 2022年:23人 2023年:38人
このデータを見ると、2021年から増加傾向がみられ、2023年は明らかに増加していることがわかります。「ザ・ベストテン」のデータでは、2022年と2023年で急に死亡が増えており、ぴったり一致するわけではありませんが、ほぼ同様の傾向がみられるといえるでしょう。近年「有名人の訃報が多い」というのは勘違いではなく、実際にデータとしても現れていることなのです。
“芸能人の不摂生”では説明できぬ、あまりに早すぎる死
「ザ・ベストテン」の出演経験者の死亡者は、平均年齢がかなり若かったです。ではオリコンチャートイン組はどうなっているかというと、2023年の死亡者の平均年齢は以下の通りです。
男性:63歳 女性:59歳
これは、自殺が疑われる死因や事故死などを除いた死亡者の平均年齢です。日本人の現在の平均寿命が男性81歳、女性87歳なので、2023年の芸能人の死亡データでは、明らかに若くして亡くなっている人が多いということがわかります。やはり「少子高齢化のために死亡が増えた」というわけではないのです。また2023年の死者38人のうち、新型コロナが原因とされる人はいませんでした。<後略>









