「サナエノミクス」の本質は「インフレ税」による庶民いじめ
都心のマンションが70平方メートルしかない小さなもので一億円を超え、ブランド品の値段が軒並み倍になり、「うまい棒」は10円から15円になりました。「物価が上がる」ことと「貨幣価値が落ちる」ことは同じです。
株などに投資していた人は、貨幣価値が下がった分以上の円を手にしましたが、貨幣価値が落ちた分ほど給料も年金も上がっていませんから、株や不動産投資をしていない人の生活はどんどん貧しくなっていきました。
一方、物価が上がれば、例えば物価×10%の税金はガンガン増えます。消費税が3%上がると発狂したように批判する人が、物価が10%上がっても平気な顔でいるのが信じられません。
庶民の生活は後者の方が間違いなく厳しくなるにも関わらず、です。
こうして「インフレ税」という形で国民の資産がズンズン役所に吸い上げられている、というのが現状起きていることなのです。
高市さんはこの政策を受け継ごうとしている訳ですから、高市さんが総理になったら、円安、株高は間違いありません。
しかしインフレは確実に加速します。株は上がりますが、物価高騰はさらに続き、庶民の生活が破壊されるのは、今起きていることを冷静に見たら誰でも分かる話です。
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