杉田水脈はなぜ女のプライドを捨て「エセ保守の男たち」に媚びたのか?安倍・萩生田・ほんこん…男の顔色を窺う人生で得たモノ失ったモノ

 

私の名前が衆院選の比例名簿に載らないなんて…

「党内融和」のための柔軟路線をとろうとする森山幹事長に対し、石破首相や小泉進次郎選対委員長は裏金議員への厳しい姿勢をアピールすることに重点を置いていた。

このため、“裏金議員”の中から安倍派幹部ら6人と、当選見込みの薄い6人の計12人を選んで非公認とした。また“裏金議員”34人については比例との重複立候補を認めないこととし、その減少分を補充するため比例単独の候補64人を新たに追加した。その中には新人や女性の候補者が多く、清新さを打ち出すことに腐心した様子がうかがえる。

このような状況にあって、杉田氏を公認し比例名簿に登載するのはきわめて難しい。杉田氏本人もそれはわかっていたらしく、「衆院がダメなら来夏の参院選に」と県連の関係者に話していたという。

森山幹事長が電話で参院選出馬の意向を聞いてきたのはむろん、今度の衆院選は断念したらどうかという働きかけである。杉田氏は続けて、こう語る。

「じゃあ今回の衆議院の名簿に載るっていうよりは、そっち(参院選)をがんばってこれから目指した方がいいんじゃないかっていうようなお話をされまして、その話し合いの結果、そちらの方向でということで、なりました」(同)

淡々と森山幹事長の提案を受け入れているような口ぶりだが、杉田氏の心中は穏やかではなかっただろう。もし総理・総裁の座に、高市早苗氏がついていたなら、こんな仕打ちを受けないですんだと思ったはずだ。

杉田氏は総裁選で高市氏を応援し、東京都内での街宣でもマイクを握って熱弁をふるっていた。高市政権を待望し、その敗北に打ちひしがれていた一人だ。

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