男頼み、比例頼みの杉田氏は選挙に弱い
女性でありながら、リベラルな立場ではなく保守的な意見を表明しているところが、安倍・菅政権時代の自民党にとっては希少価値といえた。
しかし当然のことながら、石破首相に代表されるようなリベラル色を帯びた自民党政治家の間では嫌悪感が強いはずである。政変が起これば別だが、石破政権のもとでは、杉田氏に不利な状況が続くのではないだろうか。
杉田氏は10月12日、山口市内で記者会見し、来年夏の参院選に全国比例で立候補する意向を表明した。
「(参院選で)『杉田水脈』という名前をどれだけの方に信任して書いてもらえるか、信を問うことに挑戦したい」(共同通信)
衆院の比例区は、「政党名」を書いて投票するが、参院の全国比例では「政党名」または「候補者名」で投票し、当選順位は個人名での得票数の多さで決まる。
衆院の比例単独だった杉田氏はこれまで、当落を全面的に党に依存するため、通常の選挙運動をすることもなく、せいぜい所属する山口県連がらみの地元活動をしたり、中国ブロックの自民党候補者の事務所をまわるていどだったに違いない。
ところが参院選の全国比例ともなると、個人名を書いてもらう必要があり、杉田氏自身が知名度を全国に広める努力をしなくてはならなくなる。









