斎藤知事を刑事告発!暴かれるのはSNS工作の闇かマスコミの闇か?立花孝志との関係は…ネット選挙運動めぐる公選法違反容疑

2024.12.02
by 東山ドレミ
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兵庫県の斎藤知事とPR会社代表が、公選法違反(買収)の疑いで刑事告発された。告発状が受理されれば正式な捜査が始まることになるが、その過程では思わぬ“闇”が暴露される可能性もありそうだ。

斎藤元彦知事を刑事告発、公選法違反の疑い

神戸学院大学の上脇博之教授と元検事の郷原信郎弁護士は2日、兵庫県の斎藤元彦知事とPR会社「merchu」代表の折田楓氏を、公職選挙法違反(買収、被買収)の容疑で神戸地検と兵庫県警に刑事告発した。

告発状などによると、斎藤知事は先の知事選で、SNSでの選挙運動の報酬としてPR会社に71万5000円を渡した疑い。PR会社がネット広報活動全般を担っていたのは明白で公選法の買収罪にあたるとしているが、実際に告発が受理されるかどうか現時点では不透明だ。

「merchu」代表の折田氏は11月20日、自身のブログで「斎藤陣営で広報全般を任せていただいていた」と選挙運動の華々しい実績を誇示。その後、公選法違反を指摘され一部記述を削除・修正した。(※修正前のキャッシュ 取得日時: 2024年11月21日 01:24))(関連記事1 | 関連記事2

これに対し斎藤知事の代理人弁護士は11月27日の記者会見で、merchuへの支払いはポスターデザイン費用など合法な範囲に限られると説明。折田氏がブログで説明した実績については「盛っているか、盛っていないかについては、盛っておられる」として、折田氏のウソだったとの認識を示した。

ところが会見では、折田氏のブログが斎藤陣営に都合よく削除・修正されていたことすら代理人弁護士は把握していなかったことが判明。あまりに杜撰な釈明に「斎藤知事が用済みになった折田社長に全責任を押しつけようとしている」など批判の声があがっていた。

TVが報じた斎藤陣営「SNS拡散の裏側」の真偽は?

そんな中、先週末は注目すべき特ダネが“オールドメディア”から飛び出した。11月30日放送のTBS系『報道特集』が報じた、斎藤陣営の「SNS拡散の裏側」がそれだ。

斎藤氏の支持者が集まるLINEグループ「チームさいとう公式LINE」に参加したという女性が、自身のスマホ画面をみせながら証言した。

それによると、このLINEグループには「デジタルボランティア」のページが設けられ、斎藤陣営のX(旧Twitter)、インスタ、YouTube、TikTokそれぞれについて活発な意見交換が行われていた。

グループ管理者を名乗るアカウントからSNSでの発信について方針が示され、「斎藤知事がさまざまな勢力によって陥れられている」とする動画を拡散せよとの指示が飛んでいたという。

さらに、斎藤氏を応援するために選挙に立候補した立花孝志氏の街頭演説の日時と場所が、「立花候補より」と題した投稿によって共有されることもあったとされる。

「merchuの折田さんのブログによれば、斎藤陣営の各ソーシャルアカウントは彼女が開設したものでした。折田さんはこれらのアカウントを“期間中全神経を研ぎ澄ましながら管理・監修”し、その業務量は“私のキャパシティ”の限界に近かったと回顧しています。ただ、ブログ内にLINEに関する自慢はなかったんですよ。そのため、陰謀論の具体的な拡散指示も飛んでいたとされるこのLINEグループはいったい誰が管理・運用していたのか?にがぜん注目が集まっています」(政界ウォッチャー)

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