“トランプ2.0革命”に抱く大きな期待。「またトラの必然」の意味を深く考える上で真に受けてはいけないこと

 

もはや救いようのないテレビ朝日『羽鳥慎一モーニングショー』

今朝も、テレビ朝日の『羽鳥慎一モーニングショー』という番組で、トランプの半生を描いた『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』という映画が日本でも公開されることになった、との話題を取り上げていましたが、この中でトランプのことを「怪物」と表現していました。

そもそも、この映画は米大統領選でのトランプに対するネガティブ・キャンペーンの一環として、反トランプの民主党系政治ジャーナリストが反トランプの映画として制作し、大統領選の1ヵ月前に米国で公開した極めて政治的でチープな映画です。トランプも「内容はデタラメだ」として上映差し止めを訴えていましたし、多くの映画評論家も愚作としているものです。

番組では、そのようなこの映画の素性については一切触れることなく、事前にこのフィクション映画を観たという若い女性コメンテーターに至っては「トランプという人間はこうして出来上がったんだと納得しました」というようなコメントをしていて呆れました。意図的なネガティブ・キャンペーンに簡単に染まるような人物をコメンテーターに起用しているわけですから、もはや救いようがありません。

さて、世界史や米国史を学習する上での論文や書籍は山のようにありますが、私が特に参考になったと感じるのは、以前にも紹介したことがある以下の3つの著作です。

● 長沼伸一郎著『世界史の構造的理解 現代の「見えない皇帝」と日本の武器』(PHP)
● 会田弘継著『それでもなぜ、トランプは支持されるのか:アメリカ地殻変動の思想史』(東洋経済)
● エマニュエル・トッド著『西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか』(文藝春秋)

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