時代の大変化を捉える「メタトレンド投資」とは何か?
先週、このメルマガで予約開始のアナウンスをした私の書籍『メタトレンド投資』ですが、数多くの予約をいただけたようで、アマゾンの書籍で総合2位まで一気に上がりました。ありがとうございます。
投資手法としては、主に、会社から発表される財務諸表から会社の価値を導き出した上で行う「ファンダメンタル」と呼ばれる手法と、株価の過去の動きから将来の動きを予想した「テクニカル」な手法の二種類が知られており、どちらに関しても、数多くの書物や記事が書かれているし、専門家もたくさんいます。
私の手法は、それらとは少し違い、「これからはスマートフォンが人々の生活にとってなくてなならないものになる」などの大きな時代の変化を捉えた上で、その変化を起こす立場にいる企業の株を10年以上の長期に渡って保有(=ガチホ)するスタイルです。
そんなスタイルのおかげで、Tesla、Nvidia、Apple、Netflixなどの株を早い段階で入手し、大きな含み益を得ることができました。私が長年テクノロジー業界で働いてきたこともあり、他の人よりもいち早く「大きな変化」の兆しに気づくことができたおかげだと思います。
書籍には書きませんでしたが、「大きな変化」を見逃したケースもあります。典型的な例が、GLP-1系の痩せ薬ブームです。元々は、糖尿病の薬として作られたGLP-1系の薬が、実や「痩せ薬」としての効用を持つという話は、私も耳にしていましたが、それが持つ社会的なインパクトの大きさに気付いた時は、Novo NordiskやEli Lillyの株価は十分に高騰した後でした。身近に糖尿病の人や、肥満に悩む人がいれば、もう少し早く気付くことができたかも知れません。
この例を見ても分かる通り、「大きな変化の兆し」は誰にでも見えるものではなく、だからこそ、誰よりも早くそれに気付いた人には、大きなチャンスがあるのです。
私は、子供の頃から「理科系オタク」であり、新しいテクノロジーのことは、株のことなど抜きにして、勉強するのが大好きです。だからこそ、この分野で自然にアンテナを張ることができ、大きな流れのようなものを感じ取ることが可能です。
興味がある分野、得意な分野、消費者として自らが関わっている分野は、人それぞれ異なります。そのため、「見ている世界」がそれぞれ違うのは当然だし、目にとまる「大きな変化の兆し」も異なって当然です。
例えば、学校や会社の仲間と話している時に、Netflixの番組が話題になることが増え、自分もNetflixに加入しなければ「話題に参加できない」と感じたとすれば、その時に、Netflixの株価をチェックするような習慣を持って欲しいのです。
そんな視点からの「自分なりのメタトレンド投資」こそ価値があると私は思います。
(本記事は『週刊 Life is beautiful』2025年1月28日号を一部抜粋・再構成したものです。中島氏が米国政治の今を解説する「トランプ大統領の就任式」「Stargateプロジェクト」や、Google Deepmindの研究者が人間の脳の仕組みを参考に開発した新型LLMを紹介する「人間と同じ一時記憶を持つ人工知能」、投資アイデアから個人のキャリアプランまで15の質問に答える読者Q&Aコーナーなど全文(約2万5000字)はメルマガをご購読のうえお楽しみください。初月無料です)
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