ちなみに定額の保険料を納付するようにしていますが、人によっては納付できない場合もありますよね。
失業中や何らかの災害に遭ったり、学生さんなどは保険料を納付する事が困難な場合があります。
そういう人には免除制度が用意されているので、市役所や年金事務所にて免除手続きをすれば保険料の納付を免除してもらう事ができます。
国民年金保険料は国が一方的に保険料額を決めてるので、払えない人もいる事を想定して免除制度が導入されています。
これは国民年金制度が始まった昭和36年4月当時から導入されています。
国民年金も報酬比例で保険料を取ったらいいのに…という声も昔からありますが、所得比例だと正確な所得の把握が必要であります。
しかしながら自営業者や農家の人などはなかなか正確な所得を把握するのは難しく、所得捕捉率の割合で9:6:4(クロヨン)という言葉があるようにサラリーマンは9割からほぼ100%の把握ができるのに対して、自営業は6で農家は4となっています。
それほど自営業の人などの所得把握は難しいので、報酬に比例した保険料にする事は今もなおできていません。
よっていろいろ勘案して保険料額を決めて、昭和36年4月当時は月額100円だったのが、賃金水準の向上や物価の上昇により現在は月額16,980円になっています。
この差を見ると、昔の人は保険料が安かったのにちゃんと年金が貰えていいよねーという世代間格差が取り沙汰される事が一昔前によくありました。
しかしながら、昔の人は親子3世代で生活している家庭が多く、子供が自分の給料で老齢の親の面倒を見るというのが一般的でありましたから、あまり年金保険料を負担させる事ができなかったわけです。
昔は自分の給料で親を扶養(私的扶養)していたという事ですね。
その後、日本が経済成長していく中では田舎を出て、都会に稼ぎにいくという流れが多くなっていきました。
つまり、会社に雇われて働くという労働が増えていったのです。
そうすると残された親を自分の給料で扶養するという事がだんだん難しくなり、国が年金を作って残された老親を扶養する(社会的扶養)必要が出てきました。
それが年金の整備に繋がっていきます。
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