年初一括組に試練「NISA損切り」の大ピンチ…株式投資で「安定した固定収入」を得る方法は本当にあるのか?

20250306trader_eye
 

日米の株式市場が「トランプ2.0」の気まぐれに翻弄されて乱高下している。巷では「NISA損切り」という不穏なキーワードまで飛び交い始めた。煽りやジョークも混じっていそうだが、NISA年初一括組が正念場を迎えているのは事実だ。これに関連して、「ほとんどの日本人には、爆益だとか一攫千金だとかよりも、安定した固定収入のほうが合っている」と指摘するのは、米国株をはじめ投資全般に精通し自身も大きな資産を築き上げることに成功した作家の鈴木傾城氏。今回は「安心感」を重視した投資術を解説する。(メルマガ『鈴木傾城の「フルインベスト」メルマガ編』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです

この記事の著者・鈴木傾城さんのメルマガ

初月無料で読む

※ワンクリックで簡単にお試し登録できます↑
¥880/月(税込)初月無料 毎週 日曜日
月の途中でも全ての号が届きます

プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。

やっぱり定収入が好き。日本人向きの投資スタイルとは?

日本人のほとんどは「月給」が普通なので、「毎月、決まった額が振り込まれる」というスタイルに心が落ち着く人が多い。

多少の増減はあったとしても、誤差として見過ごせるくらいの増減で、定期的に「だいたい、これくらい」という予測できる額がきちんと入ってきて、それが延々と続く。そこに安心感を覚える。

投資では値上がり益が得られるとしても、株価の上がり下がりはランダムで、変動は非常に激しい。今月は月給分くらい儲かったとしても、来月はボーナス分くらい損することも日常的にある。

そうすると、収入(収益)が不安定で、最終的に得するのか損するのか、今ある所持金は使っていいのか使わないほうがいいのか、日々の予定が立てられなくなる。もし来月、1円も入らないどころかマイナスだったりすると、今日はおちおち買い物すらできないかもしれない。

個人事業主やフリーランサーは、だいたいそういう不確実・不安定・不透明な世界で暮らしている。来月どころか、明日さえ、どうなるのか不明だ。

だが、ほとんどの日本人は、そんな生活をしたくないはずだ。やはり「毎月、決まった額が振り込まれる」のを求めてしまう。

かなりの資産(ストック)があったら、そこから取り崩せばいいので、そういう月給的な感覚は消えていく。そうでなければ「毎月、決まった額が振り込まれる」という安心感は捨てることができないはずだ。

私自身も野良犬みたいな生きかたをしているので、「生活の安定」なんか求めたことは一度もない。ところが、である。長期投資している銘柄から定期的に配当を受け取っていると、期せずして「安定した固定収入」がたしかに得られているのだ。しかも、不労所得で。

それを考えると、爆益だとか、一攫千金とか、濡れ手に粟とか、そういうのを目指すよりも、高配当株・高配当ETFで配当による「安定した固定収入」を目指したほうが、ほとんどの日本人には合うのかもしれない。

つまり大半の日本人は、株価の上昇で儲けるのではなく、むしろ安定した固定収入が得られるほうを目指したほうがいいのではないか……。

この記事の著者・鈴木傾城さんのメルマガ

初月無料で読む

※ワンクリックで簡単にお試し登録できます↑
¥880/月(税込)初月無料 毎週 日曜日
月の途中でも全ての号が届きます

print
いま読まれてます

  • 年初一括組に試練「NISA損切り」の大ピンチ…株式投資で「安定した固定収入」を得る方法は本当にあるのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け