ヤラセ説、出来レース説が根強い日本アカデミー賞ではありますが…
私が週刊誌記者の頃は、日本アカデミー賞授賞式が行われるとなると、ホテルの駐車場での張り込み取材を必ず行ったものでした。
そこでは、自分が受賞できなかったことがよっぽど悔しかったのでしょう、同じカテゴリーにノミネートされた他の候補者たちの、衣装の悪口を言いながら送迎車に乗り込む某有名女優も見かけました。
同賞は授賞式が長時間に及ぶため、録画と生放送でオンエアするのですが、「放送事故だ!」と言って駐車場の中を走り回るスタッフがいたり…芸能界の賞レースの現実が垣間見える瞬間でもありました。
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そして2025年です。個人的には、『【推しの子】―The Final Act―』で新人俳優賞を受賞した元乃木坂46の齋藤飛鳥の顔の小ささに驚いたり、『ラストマイル』で最優秀主演女優賞にノミネートされた満島ひかりが、紅紫の和服姿も艶やかに登場し大人しく振る舞っていたことが少しだけ残念(!?)に感じられた今年の日本アカデミー賞でした。
今回、『あんのこと』で最優秀主演女優賞に輝いた河合優実は、2024年1月期のTBSドラマ『不適切にもほどがある!』で大ブレイクしました。そのスペシャルドラマ版が2026年春に戻ってくる予定で、さらに成長した彼女の姿を観られそうなのも楽しみです。
“大手映画会社の東宝、東映、松竹の持ち回りで受賞作品が決まる”なんて噂も相変わらず囁かれている日本アカデミー賞ですが、それぞれの最優秀受賞者が、さらなる活躍を見せてくれることに期待したいものです。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
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