習近平のメンツ丸つぶれ。プーチンに騙されてウクライナ戦争の最前線に送られた中国人捕虜の哀れ

February,18,,2024.,Ukraine.,Donbass.,Zaporizhia,Region.,Mobilized,Servicemen,Of
 

4月10日、100人を超える中国人がロシア軍に傭兵として加わっていると発表したウクライナのゼレンスキー大統領。14日には戦場で拘束された2人の中国人が会見の場で戦闘に参加することとなった経緯を語り、日本でも大きく報じられました。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、会見の様子を伝えたニュースを取り上げ、「ロシアに騙された」とする中国人捕虜の発言を詳しく紹介。その上で、中国人がいとも簡単にロシアに欺かれる背景を考察しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【中国】ロシアに騙されて兵士にされる哀れな中国人

ロシアに騙されウクライナ軍の捕虜に。偽広告にいとも簡単に欺かれる哀れな中国人

中国版「TikTok」で勧誘 ウクライナで捕虜になった中国人兵士が会見「コロナで失業」「報酬が魅力」しかし「後悔しても、しきれない」中国政府の関与は否定

中国系犯罪組織がミャンマーに特殊詐欺拠点をつくり、中国人や外国人を偽の求人情報で集め、監禁・脅迫して犯罪行為を行わせていたことは大きなニュースになりましたが、今度はロシアが偽情報で中国人を集め、兵士としてウクライナ戦争に向かわせていたとのことです。

ロシア軍として戦闘に参加した2人の中国人が、ウクライナ軍の捕虜になりました。4月14日、ウクライナ政府はこの2人を国際記者会見に出席させ、彼らはロシア軍に入ったいきさつを会見で語りました。

それによると、ごく普通のサラリーマンだった彼は、新型コロナの影響で失業し、仕事探しをしているところで中国版の「TikTok」(抖音)で募集を見て、「1年目の給料が少なくとも39万元超(約760万円)というかなりの高待遇だったことから、応募したそうです。

台湾の「自由時報」には、さらに具体的な内容が報じられています。それによると、捕らえられた中国人は、王広軍(ワン・グァンジュン)と張仁波(チャン・レンボ)。会見では、自分たちは騙されてロシア軍に入隊したと語り、また、中国政府が戦場に送ったのではないと主張しました。

王広軍氏(34歳)は、中国で失業中、たまたま中国版の「TikTok」(抖音)でロシア軍の募集広告を目にしたといいます。

その募集広告では、月給2,000~3,000米ドル(約30万~45万円)が支給され、ロシアへの渡航費も支給され、負傷兵の手当も受けられると謳っており、広告動画ではウクライナ軍との戦闘は一切ないと約束されていたそうです。

ところが、今年2月5日にロシアに到着してみると、お金をもらえなかっただけでなく、ATMカードや携帯電話などもロシア側に没収されたとのこと。そして、わずか5日間の訓練を受けただけで、しばらく待機させられた後に、今月4日にはドネツクの前線に送られ、戦闘経験もないまま、しばらくしてウクライナ軍に捕らえられたといいます。

また、捕虜になったとき、ロシア軍が化学兵器を使ってウクライナ兵を攻撃し、そのとき一瞬脱力し、死ぬのではないかと気を失ったものの、襟首をつかんで化学兵器の攻撃地域から引きずり出してくれたのはウクライナ兵で、命拾いをしたそうです。

彼は、「ウクライナ兵は私たちを守ってくれている。しかも私たちにとても良くしてくれている」と述べました。

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