板垣瑞生さんは“何に”命を奪われたのか?三浦春馬さんとの共通点に芸能記者が想うこと。あと少し「寄り添う気持ち」があったなら…

2025.04.20
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元『M!LK』メンバーで若手俳優の板垣瑞生さんが、24歳の若さでこの世を去りました。『麒麟がくる』や『正直不動産』などNHKドラマのほか、多くの劇場作品でも活躍した板垣さん。仕事は順調に見えましたが、2024年3月に当時の所属事務所を突然退所。さらに今年1月末頃からは行方不明になっていたとのことです。板垣さんの命を奪った“不慮の事故”の背景には何があるのか……芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

板垣瑞生さんが“不慮の事故”で死去。今年1月末から行方不明

『麒麟がくる』の“端正な顔立ちの森蘭丸”や、『正直不動産』の“プライベートを最優先させる若手社員”で印象に残っている方も多いと思います…。若手俳優の板垣瑞生さんが、不慮の事故で亡くなったことが御遺族から発表されました。享年24歳。

まったく面識はなく、会話を交わしたこともありませんが、それでも印象に残る役者さんというのは勝手に自分の遠い身内のように思えてしまい…喪失感に襲われます。若い、才能ある役者さんが亡くなってしまうというのは…残念で、悲し過ぎます…。

御遺族によると、昨年から板垣さんはメンタルに問題を抱えていたようです。

昨年3月、所属先だったスターダストプロモーションからの突然の契約解除、ファンクラブの閉鎖に、芸能関係者の間では様々な噂が囁かれていましたが、これもすべて彼の抱えていたメンタルの問題が原因だったようです。

あらためて、板垣さんの役者としてのプロフィールを振り返ってみて、私が見逃せないと感じたのは2022年のスケジュールでした。

この年、板垣さんは3本の連続ドラマと、2本の単発ドラマに出演、公開された4本の映画もありました。

彼が1つの作品に、どのように役作りしていくのかは存じ上げませんが、私は、役者というのは命を削って芝居に挑む職種ではないかと思います。憑依型なら尚更でしょう。

事務所としては“板垣を、役者としてトップにする!”という期待の表れでもあったのでしょうが、もしかしたら当時21歳になったばかりの若者には、逆にこれが目に見えないプレッシャーとして、心にのしかかっていたのかもしれません。

真面目で、努力家だったからこそ、すべてを自分で抱え込んでしまったのかもしれません。(次ページに続く)

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