芸能界を引退した中居正広氏(52)から始まったフジテレビ騒動は、「性暴力」に関与したとされる幹部社員の“余罪”が週刊誌で報じられるなど、いまだ収束が見えない状況。そんな中、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが懸念するのは“フジテレビと他局の関係”です。芋澤さんが目撃した、某局人気プロデューサーの「薬物依存の日常」とは…?
あまりに卑劣すぎた、フジ幹部の「女性の口説き方」
どの方面まで、誰のどこまで…!? 中居正広さんに端を発するフジテレビ騒動の余波が、さらに関係者周辺に広がっているようです。
最新号の『FRIDAY』が、渦中の人物とされる元編成局幹部と不倫関係にあったという女性に直撃取材していました。
先月末の第三者委員会では、この元幹部が中居正広さんに弁護士を紹介、被害者Aさんへの見舞金授受を仲介したうえ、それを裏付けるLINEのやり取りを削除するという隠蔽工作が確認され、強い非難の声が集まっていました。
『FRIDAY』の記事でまず目を引いたのは、そんな彼の“女性へのアプローチの仕方”です。
「好きな芸能人いる?今度、その人との飲み会に呼んであげようか?」とか、番組制作会社に勤めていたという女性に「企画書、書いてよ。会議に掛けてやるから」と…。想像するに“俺が口利きすれば、番組のひとつやふたつ作らせてあげる”的なパワハラ気質が感じられるコミュニケーションです。
辞任した港浩一元フジテレビ社長から番組を任されたことや、『ダウンタウン』松本人志を「マブ(だち)」と呼べる関係だと自慢していたこともあるようです。
すべてが“俺にはこんなブレーンと権力があるから、妻がいるけど付き合ってくれたら融通利かせるよ!”という方向に結びついており、読んでいて鳥肌が立ってしまう内容でした。
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本当に「フジテレビだけの問題」で済むのか?
ただ私は、これは“お台場”のフジに限らず、“赤坂”や“汐留”界隈でも聞かれそうな話だと感じています。
中居正広さんのトラブルをうけて、各局とも関係者に聞き取り調査をしたとのことですが、下請けスタッフや、レッスン中の芸能人やモデルまで含めると、“表沙汰にはなっていないけれど似たような話”がチラホラあったのではないか?と心配になります。
どんな形であれ、芸能界に関わる仕事をする人たちというのは、“華やかな世界”に何かしら憧れを抱いているものだと思います。
自分も役者や芸能人になりたいとか、番組や舞台、映画の制作者になりたいとか、華やかな現場にスタッフとして参加することで自らの存在価値を高めたいとか…。
この女性も、そんなスキルアップ心をくすぐられたのではないでしょうか?
実際、この幹部は、華やかな頃のフジテレビでたくさんの名物番組を作ってきた人物で、港氏に続く“次期社長”と目されるほどの立場にありました。
中居氏のトラブルではありませんが、女性側に“もし誘いを断ったら、フジテレビで仕事ができなくなるのではないか…”という不安や恐怖心を与えるような口説き方は、卑劣としか言いようがありません。
某人気Pのヤバすぎる“裏の顔”を目撃
さらに、この記事で私が思い出したのは、大昔の“麹町”で高視聴率番組を連発していた、ある人気プロデューサーの“裏の顔”です。(次ページに続く)
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