多くの国民が米価の高止まりにあえぐ中、佐賀市で行われた講演で「コメは買ったことがない」などと発言し世間の猛批判を浴び、小泉進次郎氏に農水大臣の椅子を譲らざるを得ない状況、つまりは事実上の更迭となった江藤拓衆院議員。しかし彼の「放言」は、これまで何度も問題となってきたことは周知のとおりでもあります。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、そんな江藤氏の無責任発言の数々を詳しく紹介。その上で、今般の「トンデモ発言」も出るべくして出たものだとバッサリ斬っています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:コメを買わない農水相
「コメは買ったことがない」で大炎上。江藤農水相のオーマイガーな放言の数々
江藤拓農林水産相 「私もコメは買ったことがありません。支援者の方々がたくさんコメをくださるので、まさに売るほどあります。私の家の食品庫には」
おいおいおいおいおーーーーい!!…というわけで、いつまで待ってもコメの価格が下がらず家計のヤリクリに苦労している多くの国民に対して、その神経を120番のサンドペーパーで逆撫でするような信じがたい発言をしたのは、冒頭にあるように、コメ問題の担当者であり責任者である江藤拓農水相その人でした!
このトンデモ発言は、5月18日(日)、佐賀市で行なわれた自民党佐賀県連の政治資金パーティー「政経セミナー」の講演中に飛び出しました。農水相として壇上に上がった江藤拓は、現在のコメの価格高騰とそれに対する備蓄米の放出などの現状を説明して行く中で、自民党の閣僚経験者に多い「ちょっと大きなことを言って感心を集めたい」という「麻生太郎病」が発病したのか、冒頭の発言をした上に「ドヤ顔」を決めたのです。
そもそも、自民党は未だに「政治資金パーティー」をやってんのかよ!…という根本的なツッコミも入れつつ、翌19日、この発言が問題視されて報じられたとたん、すわ「謝罪して撤回か?」と思ったのも束の間、サスガはこれほどのトンデモ発言をしちゃう人物です。記者団に対して、よりにもよって、こんなトンチンカンな弁明を炸裂させたのです。
江藤拓農水相 「私が『売るほどある』と言ったのはねえ、言い過ぎでした。玄米でも買ってほしいということをぜひ伝えたいということで、そういう発言をしました。私の言ったことについては正確性を欠いていたと。私の発言については、撤回というより修正させていただきます。おコメは先週も買いました。ちょっと私の実体と違うような言い方をしてしまって、お騒がせしてしまったことはですね、ええ、たいへん遺憾に思っております」
「玄米でも買ってほしい」ということを伝えるために「私もコメを買ったことがない」と言ったって、意味がぜんぜん分かりませんよね。それに、仮にそうだとしても、普通の家には精米機なんてありませんよね。この人、こんなにコメが高いのに、さらに家庭用精米機まで買えって言ってんですかね?
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