「いじめ法改悪」を目指しロビイングを展開する教育界
神戸町の事件では資料が多く、およそ700ページに及ぶ資料の提供がありました。
あらゆる報告をしない。頑なにしない。報道機関にも答えない。
聞く限りですが、周辺でも同様被害が起きている模様で、それぞれ調べたら、もっと類似事例が出てきそうです。
そして、日本全国から相談を受けていると、同様に報告しないケースや調査報告書を渡さないケースはかなり多く発生しています。さらに、驚くべき酷いいじめ被害が公表されているケースや学校や教育委員会の酷い隠ぺいが明らかにされているケースで、第三者委員会が再発防止のために研究して提案した内容が実施されているかなどは、実はブラックボックス化されており、検証が行われるのは数例しかないという体たらくです。
これではいじめはなくならないし、酷い被害は今後も数が増えるものと思われます。
こうなると、教育界は、いじめ防止対策推進法のいじめとなる定義の条文を緩く歪めるしかないのか、いじめ法改悪を目指す圧力とロビイングをしているというという情報ばかりが入ってきます。努力する、力を注ぐ方向が違いますよね、先生方。
実際のところ、重大事態いじめが起きた際のガイドラインは、改悪された部分が多く目立ちます。専門家がパブリックコメントをしても、それは採用されなかったという嘆きを多く聞きましたし、パブリックコメントの期間が異常に短く、そこからの反映も、すでに決まっていたとわかるくらい異常に早かったですから、一応、パブコメしとく?みたいな感じだったと思います。
まあ、利権があって、そこに群がる族議員がいて、組織交流等もあってのことだから、ある種の勢力が浸透してしまえば、こういう不正的なことも起きるんでしょう。末期症状かと思いますが、完全に終わったとなるまでは、孤軍奮闘でも満身創痍でも、目の前に、私の背後に、たくさんの傷ついた子どもたちと真っ当なその家族がいるわけですから、力を尽くしたいと思います。
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