ポルノ書籍も海賊版も台湾の出版物も没収廃棄。“焚書”キャンペーンを進める中国が次に焼く自国民

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徹底した情報統制が敷かれている中国。そんな隣国で今、当局による「焚書」同様の行為が大々的に執行されている事実をご存知でしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、相次いで実施されている「掃黄打非」なるキャンペーンの全貌を伝えるニュースを紹介。さらに焚書からホロコーストへと突き進んだナチスドイツを例に上げ、習近平政権の暴走を危惧しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:【中国】いまなお続く中国の焚書、人を焼く日も近いか

人を焼く日も近いか。いまなお続く中国の焚書

中國銷毀逾6萬件「非法出版物」 知情人士曝:包含台灣書籍(中国、6万点を超える「違法出版物」を廃棄 関係者が明かす:台湾の書籍も含まれる)

中国の福建省と四川省で、相次いで「掃黄打非」キャンペーンが実施され、現地当局は各地で押収した違法書籍、違法新聞・雑誌、海賊版CDなど違法出版物を一括処分しました。福建省では2万点以上、四川省では4万点以上が処分されたそうです。

「掃黄」は、「エロを一掃する」ということで、「打非」というのは国家の安全を損ねる非合法出版物の取り締まりのことです。要するに、ポルノなどの有害図書、海賊版などの不法な出版物をとりしまろうという運動です。

中国メディアの報道によると、福建省「掃黄打非」事務局、福州税関、海峡出版発行グループは6月3日、共同で「著作権侵害・海賊版および違法出版物の集中廃棄活動」を開催しました。福建省宣伝部、公安庁、文化観光庁、市場監督管理局、郵便管理局など関係機関の代表が現場に参加し、2万点を超える各種違法出版物をその場で廃棄したとのことです。

また、四川省でも「2025年全省違法出版物集中廃棄活動」が開催され、現場で4万点を超える違法出版物が廃棄されました。

ここまでの話からすると、ポルノなどの有害図書や海賊版といった著作権侵害の書籍を廃棄しただけだと思えます。

しかし、廃棄現場には台湾から郵便物として輸入された繁体字の書籍が山積みになっていたものの、書籍の内容については明かされていないということが、関係者からの話で判明しています。

要するに、台湾の政治的な書籍など、中国にとって都合の悪い本を「ポルノ同様の有害図書」として、焚書していたということなのです。

報道によると、中国福建省は近年、出入国違法出版物の取り締まりを強化しており、2024年以降、福建省では合計280万点を超える各種違法出版物、印刷物、音像製品を没収し、520件を超える行政処分・刑事事件を処理したそうです。

また、福建省福州市では2024年に「国境の政治安全を強化する」をテーマにした違法出版物の集中廃棄処分を実施し、輸入郵便物から押収された政治安全を脅かす書籍、音像製品、違法な新聞・雑誌、宗教関連書籍などを廃棄処分してきました。

現地政府は「郵便物ルート」が税関の監視・取締りの重要対象であると指摘したそうですが、要するに、中国では郵便物の中身まで政府が確認し、取り締まっているということなのでしょう。

また、四川省も2024年以降、全省の違法出版物・情報拡散活動を厳しく取り締まっているそうです。

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