見失うかバレるか。現役の探偵が毎回抱え続ける「ふたつのリスク」とは?

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探偵というと、映画のようなスリル満点の仕事を想像されがちですが、実際は想像以上にシビアで緊張感の連続なんだそうです。メルマガ『探偵の視点』の著者であり、浮気調査や人間関係のトラブルに日々向き合っている“イケメン探偵”こと現役探偵の後藤啓佑さんが、15年にわたる探偵業の経験から、現場のリアルや調査の裏側、そして失敗の先にある本当の責任について率直な思いを語っています。

探偵業はシビアな日々!?

探偵という仕事をしていると、ふと思うことがあります。「数日間、ゆったりした気持ちで仕事してみたいな」と。

でも実際には、そんな余裕のある日はほとんどありません。なぜなら、僕らの仕事の大半は“行動調査”。

つまり、対象者を追いかけ、張り込み、撮影し、報告する。そんな毎日を送っています。

そこに常に付きまとうのは、2つのリスク。1つは「対象者やその周囲に気づかれてしまうリスク」。もう1つは「対象者を見失ってしまうリスク」。この2つです。

僕自身は他の職業を経験したことがないので比較はできませんが、探偵の職業上のリスクが発生する確率は決して低くありません。

シチュエーション、ロケーション、対象者の性格、周囲の人物、季節、天候。。。あらゆる要素が絡み、調査の発覚や見失いは普通に起こり得る。

だからこそ、100%安心して現場からの報告を待てるような日はないんです。「見失っていないか」「バレていないか」そんな不安とともに、日々結果を待っています。

今の僕は調査を管理する立場なので、そういった“待つ”立場でもありますが、現場の調査員も同様にシビアです。自分の一挙手一投足が、調査の成否に直結してしまう。目の前で起きる事柄一つひとつにプレッシャーを感じるのです。

調査が発覚すれば、その瞬間に依頼者からの信用はゼロ。紹介してくれた弁護士の信用すら、地に落ちる。すべてが、一瞬で崩れます。

当然、15年も探偵をやっていればたまーにこういうことも起きる。。。現場の調査員からの報告を受け、一瞬で世界が真っ暗に見えることも。。。

ただ、そこで落ち込むのはナンセンス! 落ち込む、ブルーになる、などの感情は、30秒をこえてはいけません。意味がないからです。

「では、どうするのか?」

現状での「お客様にとってベスト」な選択をする、選択肢を捻りだす。それが探偵の責任でもあるのです。

もちろん、そんな状況に陥るのは月に何度も無いですから、常にネガティブな状況に囲まれているわけではありませんが‘’一瞬でその状況に陥る‘’という場所には常にいます。

そういった状況に陥った時、たまーに‘’不安の少ない‘’日々を過ごしてみたいと思う瞬間が出てきます。ただ、その分、成功した時の喜びも大きい。

上下に刺激の幅が大きい仕事なんだとつくづく実感します。もう、刺激の少ない日々になんて戻れないでしょうね(笑)

個人的には、ヤバい状況になった時に‘’思考‘’している瞬間が一番燃えてきたりします(笑)マイナスな状況を逆転させる!

今後も探偵業に限らず、そんな事象に首を突っこんでいくのでしょう。。。

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平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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